千紅万紫に邂逅を果たす

この作家さんの作品には豊穣の海を感じます。
透明感と豊かな色彩。そしてほんの少しの寂しさを。

寂しさを知らぬ人に名作は生み出せないと考えています。酷な思考かもしれません。
寂しさのみならず。苦しみ喜び嘆き笑い。
希望と絶望の振り子運動が人生です。

歩み続かなければなりません。否も応もありません。

厳しいですよ。
だから何だと言うのでしょう。
艱難辛苦を味わえば、このような宝にも出逢えるのです。
豊穣の海に眠っていた宝です。
手を伸ばせばそこにあるので、見逃さずに掴み取りましょう。
きっと貴方の幸になる。

若い命のざわめきを、情感豊かに描かれていました。
嬉しかった。