第4話 あなたがいるから 動きだせる明日へ

勇者の里を襲った謎の王女の姉妹の情報はすぐさま私達のもとに妖怪側の雪女の里から届いた、柚希はそのことで今、自分がすべきことは何なのか悩んでいた、何故、人も妖怪も壊れやすい願いだけ何故こんなにあるんだろうと雪女である私は考えていた、そして際羽は私に「作戦は一刻を争う、けど考えられる時に悩んで答えを出す、それだけは忘れないで」と柚希の反応を見て際羽は一刻も早く勇者の里の救援にむかうことを決めていた、そして確かにこの作戦は一刻を争うが私達は動きだすまでにたっぷりと時間があるもう約一年は経っているのだ、大きな争いなることは決してない、だが人も妖怪もそれぞれの戦いはまだ終わっていなかった、焦る柚希に宿で私は「ちょっとつきあわない?」と言った、柚希は「うん、いいよ」とこもった声で答えた、私は柚希とともに温泉の大浴場にで温泉で戦いの疲れを癒していた柚希は「勇者の里が一方的に奇襲されるなんて今、どうなってるか私は今すぐ飛んでいって知りたい」と悩みを言った、私は「その気持ちはきっと誰も同じはずだからそしてそれはあなた自身で確かめて」と何かが吹っ切れたのか柚希は明るそうに私に笑い「私はあなたがいるから動きだせる明日へ、ありがとね」と言った、そう、まだこのチームで組んで初めての作戦しかも相手は王女の姉妹、そして何より氷河も私も際羽や柚希より戦闘経験は浅いが天才的な戦いのセンスがある、私がいつだって本当は探し続けていたものが際羽達と一緒なら見つかるかもしれない、私は吹っ切れた柚希に「安心して人も妖怪ももうこれ以上、過ちは繰り返させない」と励ますように返した、風呂上がりに氷河にあった私はしばらく氷河とともに鳥取の街を歩いていた、そして氷河は私に「俺、正直言ってあんたに惚れてるんだ!妖怪の雪女だと知っても今の俺は何も怖くないから」と氷河はきっと冬将軍と戦った時からずっと雪女である私に惚れていたのだろう、そしてそのことはきっと際羽も柚希も気づいているはずだ、そして勇者の里に着けば私達のチームは初めて作戦行動をとることになる、そして氷河も彼も内心は緊張しているのだ、雪が降る鳥取の街、街の街頭に照らされる街、人間の街もいざこざがなければ妖怪である雪女の私はいてもとても居心地がいい、かつて黒斗達が大きな戦いを戦い抜いた後の約一年後の世界と感じれば決して悪い気はしない、氷河は私に「柚希さん、明日へむかって動きだせるようになったのか?」と問いかけた、私は氷河に「ええ、私がいるからあの子も自分のことで動きだせるって」ともう夜明けになれば私達は勇者の里に救援部隊として赴かなければならない、そしてそのことだけははっきりとわかっている今の私にとって氷河は心ごと休める場所そのものだからだ、そして雪女の里の雪女の1人からある助言を私は受けていたそれは「雪女は代々、妖怪とアイヌの神であるカムイの力をその身に宿して生まれてくる、それが運命だとしてもその力をどう使うかあなた次第よ」とそう雪女は妖怪でありながら代々アイヌの神であるカムイの力をその身に宿して生まれてくる、そしてカムイの力は強大でありそしてその力はかつて漆黒の銀翼に所属していた遠野神威が鴉天狗の力とあわせてよく使っていたことを私はそのことをよく知っている、そして奇しくも氷河と私は強大な力を2人とももっていることになるのだ、そしてその頃、時同じくして際羽は勇者の里を襲った王女の姉妹2人の側近と戦っていた、炎の斬撃を火花とともにその側近2人にくらわせ際羽は「そんな力!もうこの時代には必要ないんだ!」と叫びとどめの炎の斬撃を火花とともにくらわせてその側近2人を戦闘不能にした、際羽も当然、伊邪那美家の対魔士であるためかつて漆黒の銀翼に所属していた伊邪那美霊羽と同様に鬼の一族である酒呑童子の血を代々受け継いでいる、日本刀を収めると側近2人に「あなた達の王女様は争いを望んでるもうあの戦いから約一年は経ってるのにね」と言った、そう、もうかつての大きな戦いから約一年の月日が経つだが妖怪退治などを国でやっていたもの達は争いを戦いを望むものがいる、そして際羽はそんな者たちを抑える抑止力として彼女は働こうとしているのだ、そして時同じくして私と氷河の2人は雪が降る街で遭難隊の隊長と出会っていた、遭難隊の隊長は私に「君が妖怪、雪女であることは今は伏せておこう、雪女の里からの情報だ、救援には大山寺出雲先生も加わるらしい」と伝えた、大山寺出雲、そう彼女は黒斗のもつ八咫烏の力と霊羽がもつ酒呑童子の2つの力もつ存在である、そして氷河も似たようなものだが力が彼女とは根本的にもっている力そのものじたいが違う、遭難隊の隊長に私は「情報提供ありがとうございます」と言った、そしてその頃、密かに際羽が勇者の里を襲った王女の姉妹の側近と戦っていることもこの時気づいていた遭難隊の隊長が私に「君たちは希望の星だ」と言った、そして夜明け、勇者の里にむけて私達は救援にむかうため鳥取の街を後にした、際羽は遭難隊の隊長に「それじゃあ行ってくる」と言った、そして見送る遭難隊の隊長は私達に「おさらばでございます」と言った、そして夜明け吹く風の色街をやさしく変える。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る