人の不幸を販売するという発想が面白い

傍から見れば明らかに不幸に見える人も案外、本人はそう思っていなかったり、何が不幸で何が不幸でないのか結局はそれぞれの主観や価値観によるものなのかもしれませんね。人の不幸をフリマアプリを媒介して販売するという発想が非常に現代的だなぁという印象を受けました。視覚的な描写が非常に濃密で、それでいてドライな文体が作品全体に漂う淡々とした雰囲気を醸し出しており、スイスイと読み進めることができました。