第5話 共存計画

「我が学園はほとんどの生徒はようじんぼうけいのしょくにつく。かなりの一流企業にはテンダー達が就職するがそれなりの一流企業の用心棒に就職する。さてではここで本題に戻ろう。なぜ一流企業に入社し辞めるものが多いと思う?答えてみよマスラギ」


 なぜやめるか?それはやっぱり


「給料?」

「残念ながら給料ではないな。一流なんだから給料は断然高い」


 給料でなければなんだ?うーん。思いつかないなぁ。


「思いつかないか?」

「はい残念ながら」


 学園長は「まぁわからんだろうな」と手のひらをひらひらしながら言う。何だそんな態度とるくらいなら聞くなよ。めっちゃ腹立つんだけど


「我が学園はな。実力が強いものが集まるゆえに自尊心が強いもの、自己中心的な者が多い。だからこそ就職してから共存という言葉を知らないんだよ。学園側で通っている生徒はエリートの金持ちが多く更にはその者達がAランク異能者達が多い。共存できずに企業を辞めるもの達が多いのだ。そこで今年からこんな制度を入れた。私の学園長権限全てを使ってな。これがうまくいかなければ私はクビとなるが覚悟の上だ」


 学園長は一枚の紙を俺に渡し、俺は渡された紙を読む。

 なになに。共存計画?


「うちの学園は正直まともな学校行事は入れていなかった。殆どが企業アピールする為の職場体験だけ。文化祭や体育祭も取り入れていなかったが今年よりいれることにし、企業に就職してからでもすぐにやめないように私が全力を持って学園行事を入れる。まずは基本の共存生活。そしてテンダー入りを迎えるランク戦もあるがこれも形式を変える。今までは個人技だったがチーム戦へと変更する。そしてそのチーム戦のメンバーだがランダムせいで分けた共存生活でのパートナー達だ。これを入学式で私は説明したそしてその渡した紙にマスラギ君。君の部屋のカードキーと何号室かも書かれている」


 俺は渡された紙を見ると紙にはたしかに部屋のカードキーと何号室かの番号が書いてあった。俺の部屋は一年生棟の405号室か。


「今日はもう君は授業を受けなくていいから明日受けなさい。私から担任に説明しておこう。いちはやく寮に向かい部屋を整理でもしておきなさい。あ、部屋のメンバーは明日正式に札ではられるのできょうはメンバーが来るまでの楽しみだな」


 学園長はそこまで言うと帰っていいぞと言われたので俺は寮の自分の部屋へと向かった。

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