第33話 全員まとめて凍らせちゃうぞ☆


「ほら、お前はとっとと離れて休憩してろ。巻き添え食らうぞ。」


「それは怖いね。離れておこう。……勝てる?」


「余裕……と言いたいとこだがまあ五分だな。まあ準備はしておけよ?」


「はいはい。頑張ってね。」


「待てーーー!」


「まって灯ちゃん。さすがにどれだけ有利な状況でもあの人にひとりで突っ込んだらだめだよ!それより、あの人はなにしてきますか?」


「むぅ。アイスさんは水魔法と氷魔法の魔法タイプだよ。厄介なのは全部凍らせてくるスキルかな?まあ時間かかるだろうから定石通り一気に叩こう。」


「了解。ひまちゃん、援護するからいってきて。相性いいはずだから。灯ちゃんはすきを見て攻撃を仕掛けて。」


「りょ。」


「援護任せたよ!」


「さすがだな。だがこっちにはどんな策をも上回ってくるやつがいるんだなこれが。準備はしっかりとさせてもらってるぜ。氷魔法『銀世界スノーワールド』。水魔法『水槍』。」


「水くらいあたしの火で……!?嘘でしょ!?地面が凍ってる!?ちょっ……こけっ……!」


「ひまちゃん!?式紙『爆炎符』……ってあれ?火が出ない?なんで?危ない!『氷結符』」


「あ、ありがとうなずなちゃん!っぐえ!痛っ!」


「今こけるんだ。それにしてもあの水槍、すごい威力だよ。」


「おうおう、ずいぶん楽しんでくれてるみたいだな。」


「騎士流『虚刃』」


「不意打ちはまだ予想の範疇だぞ。氷魔法『氷爆』」


「うわっ!」


「あらかじめセットしておいた地雷型のスキルだ。威力はこの通りすさまじいぞ。」


「ひ、卑怯者!どーせ全部グリモワールさんの入れ知恵でしょ!ちょっとは自分で考えて行動したほうがいいですよ!」


「余計なお世話だ!というかお前もちゃっかり不意打ちしてるじゃねえか。」


「そんなの関係ないですよ!『風刃』」


「氷魔法『氷壁』。なんだ?今度はかき氷でも食べたくなったか?」


「くううううう!私を煽りましたね!私は煽られたら10倍にして煽り返すって心に決めてるんですよ!」


「それはぜひ頑張ってくれよ。おっそろそろいいか。『凍てつく氷籠フローズン・ドーム』」


「ちょっと?出られないんですけど?」


「どいて!…『炎舞』!……だめだ!抜け出せない。というか火が出ないし力も弱くなってる気がする。」


「ずっと同じとこにいりゃあそうなるだろ。」


「ひまわりちゃん!なずなちゃん!ふ、二人を開放してください!」


「やだね。といっても俺の仕事はこんくらいで十分だろ。あれは任せたぞエクス。一対一なら余裕だろ。」


「いやあ半信半疑だったけどうまくいってよかったよ。彼女はぼくがやっておくからそっち任せたよ。」


「む、むりだよおおおおおおお!……ぐえっ!」


「よし、もどろうか。」


*****


「あ、二人とも帰ってきた。おかえり~。勝った?く、くしざし!」


「お疲れ様です。けがはないですか?シロクマ。」


「勝てたようだね。アイス向かわせたのは正解だった?摩擦力。」


「ちょっと!最後の『力』いらないでしょ!なんでつけるんですか!く……く~?」


「お前らのんきにしりとりしやがって。」


「だいぶきつかったよ。アイス君が来てくれなきゃ負けてたね。」


「たしかにあの団結力はさすがとしか言えなかったな。エクスが押されてたのは見てて面白かったぞ。」


「やっぱもっと早めのタイミングで来てたんだね。ナイスタイミング過ぎたね。」


「ヒーロームーブでもやってみたかったからな。」


「それはそれとして4人でうまく役割を分担してたね。相性の悪さもカバーしてたようだけど分断してアイス君みたいに極端に相性の悪い人をぶつけたから何とかなったね。そういえば僕がいない間そっちに敵が来たりしなかった?」


「二人のパーティーと三人のパーティが来たね。」


「私がちゃんとぼこぼこにしました!……むりだ!思いつかん!エミリーさん!ヒントちょうだい!」


「うーん。クリックはどうかな?」


「天才だ!クリック!」


「クリックはだいぶ前に言ったね。『音』を後ろにつけるのはどうかな?」


「確かに言った気がするな~。じゃあクリック音!……あ!」


「あっはっはっはっは!まさかそんな簡単に引っかかってくれるなんて……。」


「……ふふ。」


「もしかしてエルミーさん一回でてたのわかってて言いましたね!」


「あほだろお前。」


「ゆ、ゆるせん!私を騙すなんて!蘭ちゃんに言いつけてやる!」


「そこで自分じゃなくてほかの人の名前使うところこそリブラさんだよね。」


「というかいつ終わるんですか?そろそろ疲れたんですけど。」


「相手が強敵ばっかってのもあったけどまともに戦ったのって数戦しかないからね。多分個人戦のほうが戦ってるよ。」


「そうなんだ。でも10組になったら場所公開とかありそうだよね~。」


「まあありそうだけど約200組が参加してるわけだしまだまだと思うけどね。」


「そうだな。まあ気長に待とうや。」


【残り10組となりました。居場所が常にばれている状態となり、なおかつフィールドの崩壊が始まります。マップをしっかり確認しましょう!】


「ちょっとアイスさん!そんな見事にフラグ回収しないでくださいよ!」


「え?これ俺が悪いんか?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


次はもっと早く書きます。きっと。多分。メイビー。


お読み下さりありがとうございます!

応援、コメント、フォローしくてくれるとめちゃくちゃ喜びます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る