成り上がり物の今のトレンドは主人公不本意型

主人公が功績をあげて平民から貴族にどんどん成り上がるタイプの物語が好きな人におすすめ
成り上がり系の話を読んでいて途中で飽きてしまう人も多いと思う。なぜなら主人公が身分とか経済力とか武力を満たしたらもうそれ以上の幸福が必要なのかという話になってしまうので。
主人公が男爵領とかもらってNaiseiを成功させたあたりで読むのをやめた経験を持つ人は多いと思う。

そんな人におすすめなのが本作であり主人公は出世したくないんだけど厄介ごとに巻き込まれているうちに出世している不本意型
いくら出世しても本人は満たされないため物語が停滞しない

ただし副作用として読んでいてストレスを感じることがある。自分の場合は三章になるまで大抵のキャラクターが主人公に厄介ごとを持ち込んでくるのでストレスがやばかった。そして主人公が満たされないため何のために頑張っているのかわからないというのもストレスのポイント。
しかし三章まで読めればそれ以上のストレスはたぶん無いだろうし二章の山場も作中屈指の良いシーンなのでおすすめしたい。

さらに言えば本作のヒロインは基本的に主人公に厄介ごとを持ち込んでストレスを与えてくる存在であり、新章ごとに一人ずつ増えていくのでストレスを与えるだけ与えて空気化してしまう人もいるがなんだかんだで楽しめると思う。

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