part5〜降りかかる不穏〜


「それでは収録始めます!3......2......1......どうぞ!」


司先輩の声と共に、少女達がそっとマイクに顔を近づけ、声を上げた。


「はい皆さんこんにちは!moon light3期生!桜坂姫です!続いて〜!」


「こんにちは〜!祈里希で〜す!さいごに〜!」


「夕凪暁です!よろしくお願いしま〜す!」


無事に配信が開始され、俺達はチャット欄の様子を見た。


[よっ!待ってました!]


[今回3期生ははじめての企業案件だよな?マジで楽しみだわ]


[この三人がホテルで泊まるとか!最高かよ]


チャット欄の反応は上場であり、同時接続者数は100、200、300と、ものすごい速度で増え続けている。


「宵月!左のカメラをPCに接続して机を移してくれ!」


「了解です!」


司先輩から支持を下された俺は、その指示をこなすべく大きめのバッグからカメラケースを取り出した。

コードを接続し、ケースから取り出したカメラに差し込み、接続を確認。

スタンドをセットし、カメラを固定。机の画面を映す。

あとはピントを調節すれば完成だ。


「今回は〜!ホテル西洋館に泊まっていくよぉ〜!内装はこんな感じ!」


岩崎さんからアイコンタクトを受け取った小山先輩がPCを操作し、VIPルームの部屋の内装を映し出す。


[うっほぉ〜めっちゃ豪華で草]


[こりゃ〜金かけてるな、西洋館]


[普通に景色も綺麗だわ、今度の社員旅行ここにしようかな?近いし]


[↑これからは社長ニキと呼ぶわ]


チャット欄もそれに合わせて動いていることを確認しつつ、俺はアイコンタクトを紅月さんに送った。


「今回泊まるのは708号室。クレバートラベル様の旅行会員になる事で予約することができるVIPルームですよ!」


「それでは早速!最初にレビューするのはこれ!ホテル西洋館こだわりのベッドだ!」


紅月さんに続き、岩崎さんから合図をもらい、おれはPCを操作してベッドの様子を映し出した。


[おぉ〜☆THE☆高級ホテルみたいな感じだな]


[すげぇなぁ、貧乏人には無縁の世界だ]


画面に映し出されたベットはシンプルながらところどころ金や銀の模様装飾がされており、ひと目見るだけでも高級感を覚える仕上がりになっていた。


「おぉ〜ふっかふかだぁ〜」


岩崎さんはベッドに乗ってそう言うと、ぴょんぴょんと少し飛び跳ねる。


「確かに、それにやわらかい感覚だし、枕も高さに合わせて選べるみたい」


色々とまずいようなミニスカートをひらひらさせながら、そんなことを視聴者にレビューした岩崎さん

視聴者はそんな状況をまるで見えているかのようにコメントしていた。


[あぁ、のぞみんがベッドの上でぴょんぴょんしてる光景が目に浮かぶ]


[のぞみんがぴょんぴょんしてるのを、微笑ましそうにひめちと暁ちゃんが見てるんだろうなぁ()]


[¥300:ほらスパチャだよ、受け取れ!]


そんな光景を目に浮かべながらスパチャをぶん投げるリスナー、

配信はその後も繁盛し、前半戦の配信は無事に終えることができた。





しかし、宵月は知らなかった。

この後、この件を左右するほどの大事件が起こることを......


あとがき

皆さんこんばんは!Reitoです。

え?まてまてまて!投稿おせぇよ、初期の勢い何処行った!?って??はい、すいません。正直に白状すれば棒狩ゲーやってました。

大規模アプデが来るらしいので楽しみなんですよねぇ〜

そんなことはどうでもいいんで、次回予告。

前半の配信を終え、次のレビュー配信の準備をしていた宵月達ですが、部屋のポストに紙切れが入ってることに気付きます。その紙切れは手紙であり、中を覗くとそこには衝撃の内容が!?......

次回!〜謎の手紙と調査〜


それではみなさんまた次回お会いしましょう!


Good by!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る