第19話

三浦のいる学校生活は楽しいというかいつもなにかやらかさないか心配だった。三浦はおてんばで俺の予想を超えてくる。しかしそれがなんとも面白い考えでいつもゲラゲラと笑ってしまう。授業中に教科書を貸すと俺の教科書に落書きしてくるし、ノート見せてって言っても板書は綺麗だけど全てボールペンで書くし、ごはんを美味しそうに食べるし。何気ない日常に俺は陽だまりができたような気がした。





















「三浦。口の横に米粒ついてる」

俺は三浦の口の横の米粒を取る。三浦は少し頬を赤らめたあともごはんを食べていた。



















ある日練習中に体育館の外が騒がしいと思ったらギャラリーに女子がたくさんいた。今日は紅白戦だからいろんな人が体育館に入ることを許している。俺がいうのもなんだが、男バスはイケメンが多くファンクラブが存在しているらしい。俺はそんなに興味はないが、このときばかりはファンクラブってすげぇーなぁって思った。

「あれ?なんだ?」

琉叶が首をかしげて外にいる女子を見るとなぜか揉めているように見える。俺はそこに行くと


















「三浦!!おい!お前ら三浦になにすんだよ!」

三浦が大勢の女子に囲まれていて殴られたり、頭に水をかけられていて制服もボロボロにされている。

「だって!この子が蓬莱くんのこと1人占めするからぁ!」

リーダーらしき可愛いらしい子がいた。たしか達也が言ってた学年1可愛い子って言ってたっけな。

「は?俺が三浦といると楽しいからいるんだよ。てめぇらバスケ見ないなら帰れよ。」

俺は久々に冷たい声を出した気がした。これだから女は嫌いだ。彩葉みたいに死なせてたまるか。三浦を見ると命に別状はないものの安心したのか力が抜けたように倒れている。俺は三浦に上着をかけお姫様抱っこした。

「な、なんでその女ばかり!!私のほうがいいに決まってる!!」

「いや!私よ!!」

ファンクラブ的な女子がわんさかいて俺は道を開かせるように

「黙れ!俺は人をいじめるような人間が大嫌いだ。失せろ」

すると女子が道を開き俺は急いで保健室に向かう





















三浦を保健室のベットで寝かせる。ドアが開く音がし、そこには

「達也……!」

「香澄がいじめられたって聞いた!」

「ん……達也くん?」

「香澄!!」



















俺はそこで初めて知った



















2人が恋人であること


















俺は三浦に惚れかけていたこと

























あの日以来三浦は学校に来なくなりいじめていた女子たちは学校を辞めさせられた

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