ブルーコリーハート〜異世界転生した僕の青い物語〜

ジョン・ヤマト

世界観・登場人物紹介(ネタバレ注意)

世界観

○世界観

 魔法が存在し、神を信仰し、獣人やオーク、エルフなど様々な種族が暮らしているファンタジー世界。


 八つの国が各地に存在し、国ごとに様々な産業を中心にして日々を過ごしている。


 本作品では主に三つの国が登場しており後述にて紹介する。



・魔法

 この世界の魔法は戦闘から日常生活にまで浸透している。


 小さな火種を起こしたり、少量の水を生成することに関しては子供でも可能となっており、親から教えられてそのやり方を覚える。


 戦闘に関しては魔法の才能が必要で、優秀な魔法使いになると国からのスカウトを受けたりすることがある。


 故に戦闘において魔法使いというのは貴重な戦力の一つとして数えられており、国や冒険者などからは戦闘の切り札として重宝されている。



・信仰

 この世界の神の信仰は遥か昔の時代に比べればそこまで盛んではなく、『遥か昔には存在していた』程度に落ち着いている。


 これは長年の月日が経ちかつて神の力とされていたものが魔法によって再現されたところによるものが大きい。


(魔法自体も非科学的だが、この世界に住まう者にとっては魔法こそが科学そのものなのだ。)



・種族

 人間ヒューマン、エルフ、オーク、獣人。


 本作品で登場する種族は様々存在する。

 これらの種族は各地の国にて生活をしているが種族に関しては住まう国によってその比率は異なっている。


 緑の多い国ではエルフや獣人が多く、鉄の多い国では人間ヒューマンが多く住んでおり、逆にどこにでも一定数見かける種族も存在する。


 これはその種族が元々暮らしていた地域というのもあるが、その土地が彼らの身体能力を充分に発揮できる環境故に居着いているという理由が大きな要因だ。


 過去には種族同士の諍いはあったが、長年の時の経過や様々な人種が国を沢山行き交った結果、諍いの数は激減している。しかし何事にも例外は存在する。




○各国紹介

 本項では本作品に登場した『アローグン王国』『ルートデイ』『フェリアル』


 以上三つの国をそれぞれ『国の特徴、及び産業』『住まう住民について』『軍隊及び国防』『信仰』の四つの順で解説する。




○橙の国・アローグン王国

 この世界の西端に位置する国。


 中央に位置する都市と様々な場所に点在する村々で構成されており、そこで農作物や綿織物などを採り、それらを王国が抱える商会が購入。他国に貿易することによって利益を得ている。


 それに加えて王国には秘密の財源があるとされているがその詳細は不明、知る者も極小数。


 漁業も発展しておりこの国から採れる魚は絶品。

 名物は魚のごった煮。ぶつ切りにした魚をまとめて煮込んだ味付けの濃い料理は冒険者からこよなく愛されている。



 『アローグン王国は常に冒険者と共にある』という言葉にもある通り、冒険者に関してはかなりの優遇な政策を行なっている。


 これは遥か昔にある冒険者に王国を救ってもらった恩義があり、それに報いるためにやっているそうだ。



・住民

 主な住民としては人間ヒューマンが多い。しかし冒険者国家という性質からか、装備を施している獣人やオークなども多数見受けられる。



・軍隊

 冒険者が優遇される一方で冒険者による犯罪も多い。


 武器屋での強盗万引き、暴行事件。

 これらの対処のためにアローグン王国では優秀な騎士達から構成される騎士団を有している。


 この世界での騎士団の位置付けとしては『王を守護し民を導く者達』という存在だが、アローグン王国の騎士団はそれに加えて警察という役割もある。


 その力と権力は冒険者以上に大きく強力であり、逮捕権を持ち、最悪の場合その場で下手人を処刑するというほど。



・信仰

 冒険者の間ではかつてこの国を救った『英雄ハーツ』という人物を信仰している。


 一方の王家の者達はこの国に繁栄をもたらした『メイデン神』という迷宮の神を信仰している。


 しかし現在はメイデン神の信仰は廃れており、王本人とその家系、アローグン王国騎士団の歴代の団長以外には知られない存在になってしまった。


 点在する村々によっても信仰対象は千差万別であり、それぞれの村で独自の神を信仰している。

 



○黄の国・物流国家ルートデイ

 この世界の中心に位置する国家。


 毎日大量の人と物がこの国に出入りしており、それによって生み出される利益は計り知れない。


 国家とは名乗っているが、この国に王などは存在しておらず、莫大な財力を有している列強の商人達が集まって作られた商業国である。


 しかしこの国をまとめる王は存在しないが、国の運営を行う『領主』は存在しており、この国の統治を商人達から代行されている。


 商業国という性質上、商売や物流に関する機能に特化しており、宿場町として盛えている『ヨア村』。


 海の玄関口として毎日様々なものが輸出入される『港街ディエルク』など、商売に必要な施設が各地に存在する。



・住民

 多数の人々が行き交う商業国家という特性故に、特定の種族が多いというのは無い。


『異種族の目抜き通り』と呼ばれるほどに多数の種族が混在しておりエルフや、様々な獣人、もちろん人間ヒューマンだっている。


 このような特徴からか異種族間の恋愛に発展することも多く、『出会いが欲しけりゃルートデイにでも行け』というジョークがあったりするほど。



・軍隊

 この国には軍隊は存在せず、商人達が抱え込む私兵か、外部から雇った傭兵達で物理的な防衛をしている。


 しかしこの国の真の防衛力はその場所にある。

 東西南北、ありとあらゆる場所の中心であるこの国は貿易によって成り立っている。


 食料、武器、薬、そして情報に至るまで、その全てが一度はこの国を経由することになる。


 他国にとってこのルートデイを一国に取られることは生活の全てを奪われるも同義。故に他国はこの国を全力で守る。


 それによって生まれた抑止力が、ルートデイの一番の守りとなっている。



・信仰

 特定の信仰対象はない。


 昔の資料には『この国に青く光り輝く神が降り立った』という記述はあるが、どれもが眉唾であり信用に足る証拠は一つも存在しない。




○緑の国・フェリアル

 この世界の東の場所に位置する島国。


 森に囲まれた場所で農業を勤しみながらひっそりと暮らしている。


 内向的ではあるが排他的ではなく、他国との貿易も盛んに行なっている。

 

 主な産業は農業。

 この国の恵まれた土地から採られた野菜や果物、香辛料は高級食材として重宝されており、高値で取引されている。



・住民

 遥か昔からこの土地に住まうエルフが主な住人。

 かつてはオークも同じぐらい存在したが、遥か昔にその数を多く減らしてしまった。



・軍隊

 エルフという長命種という種族柄に加え、恵まれた土地による農業と牧畜によって食料を自給自足で賄えるので、この国から戦闘を仕掛けることはない。


 だがかつては他国からの戦争の戦火を浴びせられた歴史があり、侵略者に対しては人一倍敏感。そして戦争の経験者である王女の号令の下、国防を強化している。


 主な戦力はエルフ達による弓兵部隊、並びに国直属の守護隊に任されている。


 森林戦を想定しており、罠による殲滅や小数精鋭のゲリラ戦を得意としている。


 天然の要塞である広大な森もその国防の役に立っている。


 魔法使いも多数所属しており、森が苦手とする火魔法の対策も進められている。


 それに加えて歴代の王女の持つ力がこの国の守りを強固な物にしているらしい。その詳細は不明。



・信仰

 この国の名前にもなっている『フェリアル神』という豊穣と戦の女神を強く信仰しており、この国の王女は神からの使いともされている。

 

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