体験談3ー斎藤由里香氏ー

 えっ?ああそういうの最近あったなぁ。

 あたし昔っから霊感ってのがあって霊とか不思議な出来事とか結構あったからさ。あんまり気にしてなかったんだよねー。

 話してほしいって?まあいいけどさ、あんま時間ないから所々端折って話すね。

 あの日はコンビニでバイトしてたんだよね。土曜日だったし、連休の初日だったからさ、結構お客さん多くて忙しかったんだよね。

 こんな日にバイト入れるんじゃなかったーって思いながら仕事してさ、次の日朝早くに行くとこあってさ、その日は夕方の3時に仕事あがったんだよね。

 それでさ家に歩いて帰ってたらなんか変な感じがしたんだよ。丁度さ、車通りの多い幹線道路の交差点だったんだけど、なんか変だったんだよね。

 街並みが少し違うっていうの?なんか変だったからさっさと家に帰ろって思って歩いてたの。

 そしたらこっちに向かってクルマが突っ込んできてさ。ギリギリ当たらなかったんだけど後ろの人が轢かれてさ。 

 やばっ、すぐ救急車呼ばないとって思ったんだけど、スマホ圏外になっててさ。

 意味わかんなくない?東京で圏外とか。で、どうしようかと思ってたら、交差点の向かい側?に黒い影みたいなのがいてこっちに手振ってんの。

 意味わかんないと思ったんだけど、手を振り返さないといけないって思っちゃって振り返したの。

 そしたら、違和感なくなってさ、車が突っ込んだ所には何もなくて普通に人歩いてたから、なんか見えちゃったんだなって思って何もなかったことにして家に帰ったの。

 そんな感じ。あ、もう時間やばいから、じゃあねー。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る