強すぎる魔力性質「陰」をもつ俺はハブられ心折れた。

もふもふ大好き すぐお腹痛くなるマン

ープロローグー

 2022年、世界が一変した。薄い緑色の靄が、なんの前触れもなく世界を覆った。


 魔力が世界に満ちた……。







              






 第一次魔力災害。十年前に起きた現象の名前だ。

 当時俺は、家族全員で家にいた。飯食った後だったから、19時30分頃…だったと思う。突然意識が飛んだのか? 起きたら朝だったのよ…。不思議~。

「およ?」寝落ちかな? と思ったが────



 起きた時、頭が痛かったことを覚えてる。んでもって、頭ん中で妙なが響いている気がしたんだ。んが、目にした現実から俺の意識は完全にそっちに向いちまったんだ……。

 にわかには信じがたい光景だったものでね。(賢しげ)


 まず、うちの家族構成は父、母、兄、俺、妹なんだが……。父、母の顔が違う気がしたのだ。どう見ても若返っているように見えた。目と頭を疑った……。


 さらにリビングで父と母が、俺と兄が大切にしていた──── ぬいぐるみ達とお話をしていた……。一方的にじゃないんだ……。


 ぬいぐるみが、動いて、喋ってるんだ! 

 笑うしかなかったよ。アハハハハハハハッ!!!!!


 どないなっとんねん…。

 この時点でもヤバかった。おれぁイカレちまったんだと思ったね。

 

 とりあえず「おはようと」挨拶を交わした後、ぬいぐるみさんたちに許可をもらって触らせてもらった。

 可愛いの大好きなんだ、おれ……。触らずにはいられなかった。


『触らなくていけないという』強い、使命感のような衝動を感じたんだ!!

(ふわふわしてて、なんか ぬくかった。)


 オイラはぬいぐるみさん達のおかげで、ちょっとだけ落ち着いた。  

 ありがとう! ぬいぐるみさん。


 リビングに兄と妹の姿が見えなかったから、他の部屋を探して回ったんだ……。

でも見つからない。不安になった俺は両親にどこにいるのか尋ねた。

「Where is my brother?」(むかつく発音)


 両親はまだ、ぬいぐるみさんたちとお話をしていたが、そろって庭を指さした「???」喋れやと思ったが、父と母は、ひどく深刻な顔をしていたため、気を使いなにも言わなかった。


 俺はリビングの窓を開け、クールにリビングを出た!(シュタッ!!!)


 そして────ふわふわ、もこもこの物体に襲われた…。


 (!?なっ!!何をするだぁぁぁぁん?)



 家のペット二匹でかくなっとるがな……。なんでや、なにがあったんや……。

兄はセントバーナード?らしきものの背に、妹はシベリアンハスキー?らしきものの背に乗っていた。すごく良い笑顔でね……。

 俺は二匹にもみくちゃにされながら確信した。

 世界がどうにかなっちまったことを────


 すると、頭の中で響く音がはっきり聞こえるようになった気がした。聞いているだけで落ち着かせてくれる、とてもきれいな声……だった。


「契約により我々があなた方人間を導きます」

「我らは幻想種。魔力が満ちたこの世界で強力な力を宿すもの」

「汝らの日常は崩れ去り、新たな理の中で生きていかねばならぬ」

「これから迎える困難に、抗う術をもたねばならぬ」

「「「「魔力」」」」

「魔力の使い方を教えましょう。抗う術を教えましょう」

「あなた方人間がこれからの時代を生き残れるように」

「われらは、あなた方人間の庇護者」







「「ハッハッハッハッハッハッ!!!!!」」

 二匹のフワモコに涎まみれにされながらめっちゃ焦った。








 2032年現在(ちょっと先の経歴)

 主人公:日崎漣ひさきれん 2006年5月7日生まれ 26歳 出身:新潟県 

 :魔力属性・水(氷)

 :魔力性質・陰 SSS+ (人類最高峰)(属性の変質確認)


 :契約生物:魔狼種シベリアンハスキー変異(ポンタ)…ランクA

      :精霊種ぬいぐるみ憑依(アオ)…ランクS


 :魔術協会発行ライセンスA ・第一種魔力クラフト技能 認め 龍脈の調整 認め

 :狩人連盟発行ライセンスA ・狩人連盟 長野支部所属 クラン主資格 認め 

 小規模クラン主 

 クラン名…時雨(しぐれ) 所属一名(本人のみ)


 :魔力高密度地帯侵入許可  ・Aランクまで可能…単体での活動許可。


 :魔獣解体許可第一種




 *後書き

 文章に違和感、間違いがあれば指摘していただければ幸いです。「こっちの方がいいよ」などの提案も非常にありがたいです。感想などいただけようものなら、どれだけ嬉しいでしょうか…。重ねてよろしくお願いいたします。


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