第54話 混乱する粛清
海斗は拘束島に向かっている際、はたと気づいた。山元、河負、大池が拘束島を経験している。その内、山元は粛清された。残るは、河負と大池。男女が孤島にいればあらぬこともあり得る。まぁ、ないだろうが。海斗は次に河負を連れ出そうとしていたがそうすれば女性を一人残すことになる。
海斗「予定を変更する。東京に戻るぞ」
ゲル「どうした」
海斗「国内が危機的な状態にある。移民問題だ。外国人への補助金問題もある。最高
裁は2014年7月に外国人は生活保護法の対象外と判断しているが現実には反日
国の外国人に多額の生活保護が支出されている」
ゲル「そうなのか。甘いなぁ行政のやることは」
海斗「闇だな。だが行政の意思などない。あるのは議員だ。可笑しな団体は法の下で
蹴散らせばいい。そこに横槍を入れる奴らが問題だ」
ゲル「東京に戻るのはそいつを拘束するためか」
海斗「そいつを粛清しても大したことはない。寧ろ、動きは闇に潜む」
ゲル「闇に潜めば、俺たちも大胆に動けるってことか」
海斗「そうだ」
海斗たちは東京に急遽戻り、標的の元に向かおうとしていた。そこへ魂界からのメッセージが届いた。それはターゲットが問題に絡んでいるのは確かだが、その組織や個人が今回の案件に適合しているかは不明だ、と言うものだった。魂界の関わる関係者に今回の案件に繋がる者が見当たらず、確信が持てないと言うものだった。
ゲル「上手くいかないなぁ」
海斗「移民問題は広範囲で処理すべき問題が多い。国が動いているのを待つしかない
か」
ゲル「その正統は国民からバッシングを受けていて上手くいくのか」
海斗を乗せた船は俄かに揺れ始めた。空には灰色の雲は勢いある積乱雲を見る見る飲み込んでいった。小雨は豪雨となり船を襲った。
ゲル「荒れてきたなぁ」
海斗「文禄・慶長の役か」
ゲル「自覚があるんだ、だとすれば、これはお前を粛清するための神風ってことにな
るぜ」
海斗「年貢の納め時か、あはははは。この嵐が過ぎ去って生きていれば、私は対象者
じゃないってことだ。面白いじゃないか」
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