第50話 クルッタ人問題解決に向けて

 労働者不足で移民の受け入れが致し方なくなっている。その中で問題になっている事態がある。トルコ、シリア・イラン・イラクなどに住む国を持たない民族であり、総人口は推定3000万人とも言われているクルッタ人の問題だ。彼らは自分たちの立場を弁えず民主主義の他国に入り込み人権を主張し、好き勝手に乱交を繰り返している。彼らの特徴は缶酷人と似ており不平不満を正当化のように訴え徒党を組み反乱を起こす。

 難民問題で馬鹿な輩が人権を持ち出しバズることを目的に肩入れする者がいるが彼らは正義の仮面を被った悪でしかない。難民問題はそもそも対象国の国家の成り立ちが問題であり自国の問題である。ならば自分たちで解消する、またはその活動を支援することで問題解決し、難民と呼ばれる人数を減らすのが先決だ。それをやる気もなく母国を見捨てた者に手を差し伸べるのは怠慢な者を甘えさせ、問題の根本を封印し無理難題がまかり通る世界を作り出すだけで、正常なルールを文化として捉え、窮屈でも維持している民族にとっては不必要な厄介者でしかない。難民の大きな問題は教育・モラルの欠如だ。低い教育しか持たない者は野蛮でしかなく、思考能力がなく、自分の主張と低級な思考からそれを打開するためすぐに集団化し、気分が高揚し、法や秩序の壁を容易に捻りつぶす。実際クルッタ人はフランスや米国でも銃撃事件や暴動を引き起こしている。または強奪や殺人を行うホームレスになって国際問題にもなっている。そのクルッタ人を招き入れやす事象難民いということだけで大量に受け入れてる地域がある埼玉・川口市である。クルッタ人を大量に向かい入れた川口市は、労働の生命線を握られ、好待遇で彼らを手懐けようとし、逆手に取られ、支配されようとしている。彼らかすれば川口市をクルッタ人の独立国家にしようとしているだけだ。共謀者を増やし、不法占拠を口実に実効支配しようとしていた。


閻魔大王「この地域は狂っている。日ノ本の文化・伝統を崩壊させるものだ」

死神将軍「一掃しますか、適任者がいます」

閻魔大王「任せてよいか、多少手荒くてもよい」

死神将軍「裁かれずに済みますかな」

閻魔大王「冗談が言えるということは嘸かし面白い手立てがあるということか」

死神将軍「話題になるまでが勝負。影響力は良し悪しあれど大きいかと」


 死神将軍はすぐさま魂界に繋ぎを取った。魂界が憑依したのは現在参議院懲罰委員長の寿々木宗孝だった。寿々木宗孝は親露西亜議員として有名であり、直接プチン大統領とは連絡は取れなかったが側近から打診して貰い暗に了承を得た。   

 寿々木宗孝は兵を欲するプチンに提案を持ちかけた。数万・数十万人の弾除け兵を委ねるものだった。方法は大量の不法滞在者を乗せたコンテナ船が領海に侵入し拿捕される。コンテナ内の荷物を降ろし後、引き渡される。それを可能な限り続けると言うものだった。

 寿々木宗孝は公安警察と裏で手を握り、迅速に動いた。

 川口市で可笑しな噂が流れた。コンテナトラックがやってきてクルッタ人の人権を獲得するデモに参加すれば日給五万円という規格外の求人が行われていた。クルッタ人の多くが人権獲得と高収入に釣られ、押すな押すなの大盛況となった。企画者はSNSでの拡散を嫌い携帯を預ける者のみをコンテナに押し込んでいった。コンテナ車は何度か行き来し三千人を集めた。集めた者は港に停められたコンテナ船に強制的に放り込まれた。屈強な作業員には屈強なクルッド人も抵抗できなかった。それでも手におえない者には容赦なくスタンガンで鎮められた。船は何事もなかったように露西亜の主張する領海に侵入し大人しく拿捕された。コンテナ船は露西亜の港に着くと手際よくコンテナに押し込まれたクルッド人は外に出され、銃口を前に整列させられた。そこへ露西亜軍の上官らしき者が現れ、唐突に指示を放った。


上官「お前たちは不法侵入者だ処罰する。我が露西亜に尽くすかここで死ぬか

   だ」

捕虜「そんなバカげたことが許されていいのか」

上官「ここは露西亜だ」


 クルッド人は騒ぎ暴言を吐く者もいた。その高揚感で単細胞の者は暴れ出した。その者に容赦なく銃弾が撃ち込まれた。それは鎮静化の合図でもあった。クルッド人は自分たちが置かれている状況を把握し、露西亜に尽くす道を選んだ。


プチン「弾除けが出来たか。遠慮なく使え。ウクライナの弾薬を減らさせろ。弾

    除けの受け入れを速やかに行え。コンテナ船のピストン運動が大

    事だ」


 川口市では行くへ不明になったクルッド人の事が話題になっていた。クルッド人がコンテナ車に乗り込む映像と共に。この国には見えない神がいる。その神が我々に罰を与えている。その噂は忽ちクルッド人に拡散し、暴動は一部の反逆者のみであり、他の者はそれを迷惑行為だ攻め立てるようになっていった。


閻魔大王「一応の納まりを見せたな」

死神将軍「計画より人数が少なかったのが心残りだがな」

閻魔大王「一応の効果は見られた。良しとするべきかと」

死神将軍「そう言って貰えれば些か気が楽になるわ」


 閻魔大王と死神将軍は大笑いして成果を見ていた。


 漏れ出た映像に映っていたコンテナ車が、崖下に転落し炎上したニュースが流れた。運転席の傍にクルッド人の遺体があった。警察は運転ミスによる転落事故として処理。コンテナ車はガソリンが漏れたのか大炎上し、残っていただろう毛髪や指紋などの証拠となる物は一切なくなっていた。ただ一人、鑑識官の白部太郎は疑問を投げかけていた。見つかった遺体が穿いていた靴から検出された土はその場のもの。まるで靴底を洗い目ざとくその場の土を付けたように。警察は転落時、運転席から投げ出され、辛うじて歩いて車から離れたがそこで息絶えたとしていた。白部太郎はそれでは他の場所の土が着いていないのは可笑しいと訴えたが聞く耳を誰も持たず、捜査は継続すると言う棚上げの発表で事故は処理され、捜査はされないでいた。


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