「先輩」「ブラウス」「3万」

「くっこいつ強すぎる」

先輩と待ち合わせしていると他校の不良が喧嘩をふっかけてきた。俺も喧嘩の経験はあるが場数の差が違いすぎる。

「遅いと思って探してたらなにをしてるの?」

「先輩、逃げてください!」

「へぇ、彼女かよ。ブラウスなんか着ていかにもお嬢様って感じだな。丁度いい。テメーの目の前で彼女さんを痛めつけてやるぜぇ!」

不良が先輩に襲いかかってきた、と同時に先輩の踵落としがクリティカルに決まった。

「え?」

先輩ってこんなに強かったのか?

「今度からこの子に変な埃がつかないようにしなくちゃ」

「てっめぇ」

先輩はスカートを見せないように蹴りを続ける。

「女ァ、今度会ったらただじゃすまさねぇからなぁ!」

不良が逃げていった。

「あーあ、この服3万もしたのに。じゃあ君が遅れたお詫びに代わりの服買ってね」

「勿論です!」

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