「友達」「自宅」「葬儀」

海外出勤明け、久しぶりに家に帰ろうとしたら自宅の近くで葬儀がやっていた。

聞くところによると、昔仲違いした友達の葬式らしい。

昔は合い鍵も貸すほどの仲だったが今では死んだことにも気づかないレベルか。

思えば俺が昔金に困ってたとき、あいつは連帯保証人になってくれた。

その時のあいつの破産が仲違いの原因ってわけさ。

奴には殺されてもおかしくないぐらい恨まれてたのかもな。

ま、そんな奴も死んじゃった訳だが。

そして家に着いた。なぜか鍵は開いていた。

扉を開けると生暖かい臭いが充満しており、ついさっきまで死体がそこにあったかの様だった。

凶器には俺の私物が使われており、指紋は付いておらず、アリバイがあっても俺が容疑者として扱われるに充分だった。

野郎、俺に死よりも恐ろしい復讐をしやがった。

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