第3話うつ病を発症

自律神経失調症がこじれて、うつ病になった。

うつ病を発症させて、毎日が苦しくて、いつ死のうか?とばかり考えていた。

彼女(今の妻)のアパートに引きこもり、ずっと寝ていた。

彼女が、

「毎日、引きこもるのはいけないから、好きなパチンコでも打てば?金額を決めて、打てばそんなに苦しい生活にはならないし」

僕は、虚ろな瞳で、

「明日、近所のパチンコ屋さんに行ってみる」


それが、良かった。甘デジで、負ける事は少なく、1万円前後勝つ事がデキ、たまに5万円勝つ日もあった。

勝ったら、居酒屋でビール。

外に出るのは、健常者には当たり前だが、うつ病患者には勇気のいる事。

彼女は、その頃、毎日日記を書いていた。

僕の行動や言動、良く観察して書いている。

僕はこの彼女を幸せにしたい。

恐らく、今の会社はクビになるだろう。否、僕が辞めると言うまで、嫌がらせをするだろう。

僕は、ある日パチンコを休んで、職安に行き児童福祉施設の求人に興味を持った。

もう、死のうと考えるのは辞めた。職場を変えればきっと病気も良くなるはず。

殴られたり、罵声は浴びないだろう。

僕は、会社を辞める決心をした。29歳の秋の事であった。

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