嫌いな人はあなただけ

本当に辞めてください!

その言葉に鼓動が跳ね上がった


私はあなたを好きにはなれない

そんな言わなくていい言葉を

どうして君が言ったのか

僕は最後まで分からなかったけど


君が僕を心の底から愛してくれたことは

誰よりも理解していたよ

嫌がる仕草も

冷たい言葉も

刺すような視線も

全て僕のためにやっていたって


君が引っ越したのも

僕はちゃんと分かってた

君が僕を愛した証明

警察だって

弁護士だって

怖くなかった


君のためなら僕は死ねたし

君のためならどんなことも出来た

この世の全てが君を中心に廻っていて

君がいない世界は価値なんてなくて


これを愛と呼ばなければ

恋愛と

情愛と

偏愛と

親愛と

最愛と呼ばなければ

僕の心は何を語ればいいのだろう


僕と君の2人ぼっちの壊れた世界

今日も君は愛らしい瞳を向けて

何も無い君だけの虚ろな部屋で

ガムテープの下から


僕に愛を叫んでる



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る