自分を赦してやると云うこと

あまりに若く、グロテスクで、情熱的な散文詩!
筆者の厭世具合は、然し、俯瞰的な批評精神の獲得によっては……その切実な叫びが単なる自慰に留まらぬ【小説】の形式を以って顕れるかも知れない。確かな筆力があるのだから。
先ずは痛烈な叫びを一旦分解し、読み物にしてしまう自分を赦してやって欲しい。その先に可能性は必ずある。