タイトルに惹かれました。
「ゆうつ吐息」ステキです🎵
「　寒くなければ、その苦しみを見ることはない。でも仮に、温かさの中でも、苦しみは見えないだけで、そこにあるとしたら。」
苦しみから永遠に逃れられそうもないですね。
楽になれる時が来ることを祈ってます。

極めて短い作品ながら、男の呟きの深さと寒ざむしい光景が手に取るように浮かびます。ひと言でいえば、寂しい男の切ない独白でしょうか。ご紹介のとおり、「可視化」は実を結んでいます。

読み切り小説の企画から参りました。
寒い冬と白い吐息に、これほどまで人間の痛みや諦めや感謝を重ねることが出来るのですね。「人間であること」の幸せを文字通り「可視化」された作者様には脱帽です。私はこういう小説が好きです。