勝手に異世界転移させられて厄介事の尻拭いをさせられてようやく平穏を手に入れたと思ったら今度はTSさせられるとか、この世界は俺に何か恨みでもあるのか?

せんのあすむ

もしかしてトーマ様なんですか!?

とまあ、タイトル時点で出オチなんだが、ある朝、俺が目を覚ますと、それこそ絵に描いたような銀髪紅眼の美少女になっていた。


鏡に映して見たところ、年齢は11歳から12歳くらいという感じか。この手の話もいい加減ありふれてるだろうから今さらオタオタしたところで共感も得られないだろうから別にいいさ。


「え!? もしかしてトーマ様なんですか!? 随分とまた可愛くなっちゃって、どうしたんです!?」


寝室のドアを開けていきなり笑いながらそう口にした彼女の名前は<リャハス>。本来なら30手前の男だった俺が何の前触れもなく女の子になってるのにすぐに気付いたのは、 彼女にはマナというものが見えているからだろうというのはすぐに察することができた。なにしろ俺は以前にも魔獣に変えられた時があって、その際にも彼女だけが俺だと気付いてくれたんだよな。




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