嵐の前の静けさ

「んぅ、……元、カノ殺す…」


 微かな朝日が照らす部屋の中で裸で抱き合いながら寝ていた男女がいた。そう、俺達だ。


 順序はね、元カノと再会→氷華の嫉妬が爆発→俺っち一晩犯される、終了! 

 もうねホントにお婿に行けない体されちゃったよ


「元、カノ……殺す…」


 氷華ちゃん?お肌ツヤツヤの満ち足りた顔で可愛い寝言を言いながらねてるよ。


「ん、そう…や?……匂い…裸…セ○クス………

しゅき……元カノ、殺す…」


 ほらね?取り敢えずお風呂入って朝ご飯作らないといけないので絶対離さないという意思を感じながらホールドを抜け出す。うん、無理だった。


「あらぁ~、そうや君来てたのねぇ。……

…ふふ、ご飯作っておくから食べてね」


 ノックも無しに扉から顔を出したのは氷華の姉さんの雪華(せつか)さんだった。

今の感じだと気を使わせたみたいだな。立ち上がろうと中途半端な体勢になってたのが痣となってしまい俺の息子が……恥ず。


 ちなみに雪華さんは氷華と違い天真爛漫で母性溢れるお姉さんだ。外見は垂れ目の色気溢れる紫晶の瞳に艶のある黒髪をポニーテールに纏めているボン・キュッ・ボンの絶世の美女だ。


「今は、ヤって無いですからね」


「嘘を吐かなくてもいいのよ?一物がとても立派になってるじゃない」


「っ!お恥ずかしい物を…スミマセン

後コレは生理現象ですからね!」


 ヤバイ、彼女のお姉さんの前で一物を晒してしまうとは一生の不覚。にしてもお姉さんの目線がずっと一物に注がれてるような……多分、気の所為だ!


「ふふっ、そういう事にしておくわぁ

氷華だけで満足できなかったら、私が抜いてあげるから言ってね♪」 


「…冗談は止めてくださいよ。他の人だったらどうなっても知りませんからね」


「は〜い。朝だから音は程々にね?」


「だからヤラないって言ってるでしょうが!」


 言いたい事だけ言えて、満足したのか足早に去って行ったのであった。しかし、流石に煩かったせいか氷華はおきている。


―無言で見つめ合う


 瞬間脳内によぎったのは『終わった』の1言であった。


「そうや、……オシオキ、必要……ヤロ?」


「は、ハイ」



 俺はみっちり氷華に搾り取られ、お婿に行けない体に朝からされるのであった。

……あ、起きてからずっとだね


 それから1時間後、氷華が満足したため俺達は遅めの朝食を満喫していた。十二時間ぶっ通しでヤったあとの水は美味かった←ココ重要

 何故なら毎日ヤりたくなったらヤル、墮落した生活を送っているためだ。


「もう、二人共朝っぱらから近所迷惑よ?

そうや君は氷華を鳴かせ過ぎなんだから朝は手加減しなさい」

「う、うっす」

「……や」


 雪花さんが珍しくオコであった。まぁいない時を見計らって俺と氷華ヤってんもんな。


「姉さん……嫉妬…ウザい」


「なっ、違うわょ。私ぐらいの社会の一員は性欲程度飼いならせるということよ?」


「ん、図星……そうや…あげない」


「べ、別に狙ってないわよぉ。わ、私はそうや君に対しては弟以上の感情は持ち合わせていないもの…多分」


「……」

「むっ…」


 ふむ、コレが修羅場か。雪花姉さんに限って俺を男として認識してるはずが……ないよな?けど、そう思うとお風呂借りた時の遭遇確率が可笑しいような……まさか、ね。


「「……むっ」」


 華姉妹のじゃれ合いを見ながら俺はいつも通り

眼斬魔しテレビを見て現実逃避するのであった。





―あ、じゃんけん負けた。



―――――――――――――――――――――――

 さて!六人の容疑者が出揃いました!今回は短いためかヒントは一つ!!今迄で一番大きいヒントです!と言ってもココまでで分かった人いたら凄いw

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