コンデンスミルクみたいな味かと思ってた

 びばばんぼんびびば…。って、こればっかだな!ごめんね、何言ってるか分かんなくて。ちょっと今、雪兎くんのチンコしゃぶるのに忙しいんだ。


 改めて、みなさんこんにちは。長谷川理玖だよ。夏休みになったので、久々に雪兎くん宅に遊びに来たんだ。

 いやぁ、期末試験は強敵でしたね!でも、あれだけの勉強で何とか赤点を免れたのは奇跡と言いたい。それと、雪兎くんの指導力のたまものね。

 タマで思い出したけど、雪兎くんのをしゃぶってる最中だよ。以前に、ネカフェでしてもらったお礼をしなきゃだしね。え?どS攻めキャラのオレにしては、随分と受けっぽいご奉仕をしてるって?ちゃんと、雪兎くんからも同時にしゃぶってもらってるわさ。

 良い子のみんななら、もうお分かりだよね。そうだね、69だね!え?村上龍原作の、長編小説かって?またまたぁ、カマトトぶっちゃって。

 時に69と言えば、何かの漫画か小説で「男性同士で行ってこそ、本来の形状」みたいな記述を見た気がする。全くもって同意と、畏敬の念を表さざるを得ないね。

 って、前置きが長くなったわ。一体全体、どうしてこのような行為に至ったかって?最初は、同好会の活動の一環でBL漫画とか借りるだけのつもりだったんだよ。そしたら、雪兎くんがそう言う本は寝室に隠してるとか言うじゃん?

 ちなみに、子供一人につき勉強部屋と寝室の2部屋が与えられてるよ。伊勢嶋家の豪邸ぶりには、もはや何も突っ込むまい…。2部屋って言うのか、勉強部屋の奥にさらに寝室の扉があるって構造ね。その気になったら、何かの密室殺人とか起こせそうだ。

 大量のBL本とか同人誌は、寝室の方に隠してるってさ。最初は、ベタにベッドの下にでも置いてるのかと思ったけど…。それじゃ、お手伝いさんが掃除に来たときに見つけちゃうかも知れないってさ。家政婦は(四男の同人誌を)見た!ってやつね。今更隠さなくても、向こう1kmくらいの界隈まで知れ渡ってると思うんだけど。

 それじゃ、どこに隠してるか?と思ったら、腐女子がよく引いてるカラカラがあるじゃん?正式名称、キャリーバッグでいいのかな。あれに、鍵をかけて入れてるって。要は、勉強部屋と寝室と合わせて3重のロックがかかってるって事ね。まぁ、例の楓兄貴ならそのロックをくぐり抜けて辿り着いてそう。

 それでまぁ、寝室に通された訳だけど。好きな人が無防備にベッドの傍に立ってたら、そりゃまぁ背後から抱きつくじゃん?抱きついたら、そのまま押し倒して唇とか奪うじゃん?そしたら、抵抗するのを無理やり押さえつけて服とか脱がすじゃん?いつかの雨の日は不覚を取ったけど、いつまでもこんな貧弱な野郎に押し返されててたまるかっての。

 そのうち抵抗もしなくなったんで、自分も服脱いでしばらく全裸で抱き合ったよ。家族に、見られやしないかって?こんな事もあろうかと、寝室の鍵はとっくの昔にかけといたから!

 そんでキスしたり乳首舐めたりしてる間に、雪兎くんも心なしトローンとした顔になってきて(チョロい)。そう言う風に、ごくごく自然な流れで69する事と相成りました。

 ってな感じで長々と話してたら、先に雪兎くんの方が限界!オレの口の中で、盛大にぶっ放ってくれました。まぁ、オレは一回抜いてもらった分だけ耐性がついてるしね。

 ってか、うわぁ苦じょっぺぇ!もっと、コンデンスミルクみたいな味かと思ってたわ。だけど、愛しの雪兎くんが放った物だと思えば…飲めるッ!実際、いつかのネカフェでもオレのを飲み干してくれたしね。

 お返しに、雪兎くんのお口の中で盛大にぶっ放してやりました。うわぁ、昨日も抜いたのに凄い量出たな。でも、頑張ってごっくんしてくれる姿を見たら…。こう、いい子いい子って撫で撫でしてあげたくなる。ってか、実際撫でた。

 その後は、持ってたスポーツドリンクで軽く口ゆすいで…。お互い全裸のまま、しばらくベッドでピロートーク?の真似事したよ。近いうちに、本当の意味でのピロートークをしてみたいなぁ。

 まことに残念ながら、今日はオレの方がこれから用事があるんだよね。だから、目ぼしい本だけ借りて帰る事にした。雪兎くんは、今ので軽く腰が抜けたのでしばらく休んでるってさ。これでまた、風邪引いちゃったらごめんね…。

 しかしこのまま何食わぬ顔して帰るってのも、もの凄い背徳感だな。状況的に、ヤリ捨てて帰るみたいなもんだしね。出来るだけ、ご家族の前を通らないように気をつけたけど…。

 トイレでしっかり口をゆすごうとした際に、例の部屋のお婆ちゃんと目が合った。相変わらず、介護用ベッドに横たわったままで微笑んでご挨拶をして下さる。こちらも、丁重に会釈して通り過ぎたけど…。

 うぅ、ごめんなさい。さっきまで、あなたの孫とチンコしゃぶり合ってました。その孫を放置して、今から帰る所なんです…。


 流石に気づかれてはないと思うけど、勘の良さそうなご婦人だから…。まさか、ね。

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