ちょっーとこじらせた部分はあるかな

 みなさんこんにちは、長谷川理玖です。こないだは、人の金でチンコしゃぶってもらえて最高でした…。


 さて、今日は岡坂接骨院で治療の経過を診てもらいに来ましたよ。定期的に訪れてますが、文章で描写するのは久々ですね(院長のしなびた爺さん描写しても、撮れ高がないし…)。ギブスが外れるのも、もはや時間の問題との事。

 遠かった、長かった。でも時に、素晴らしい雪兎くん(のフェラ)もあった。ぎこちないオナニーとも、そろそろオサラバか。だけど時々、敢えて利き腕じゃない方でヤろうかなぁ。敢えてね。

 「流石は、若いのう。長い間の、辛抱じゃったが…。雨降って地固まる、骨折治れば前より丈夫と言うぞい。ただ念のため、引き続き激しい運動は控えるようにのう」

 それ、オナニーは激しい運動に入るんですか…?って、今更聞いても仕方ないのか。特に雪兎くんと出逢ってからは、サルみたいにヤりまくってたしね。雪兎くんと言えば、毎回彼に抜いてもらえば大丈夫なのか…?いや、余計に激しい運動になりそう。

 さて、いつまでここにいても仕方ない。特にヤる事もないけど、家に帰るかぁ…。と思っていると、接骨院の奥の自宅部分?から声がした。何だかデジャヴだな、この展開。だけど、今日顔を出したのは雪兎くんではなかった。

 「ひい爺ちゃん、お湯が沸いたからお茶にしよう…。ってあれ、長谷川くん?」

 接骨院の爺さんのひ孫だった。名前は、岡坂登生。同中どころか、オレの同級生だったってさ。一度も同じクラスになった事はないけど、そういやいたなこんな奴。廊下とかで、ちょっと顔を合わせるくらい。雪兎くんもそうだけど、小学生の頃は校区が違ったんだよ…。

 雪兎くんと言えば、顔立ちとか華奢な体つきとか若干似てなくはない。特に、親戚だとか血縁ではないらしいけど。何なら、雪兎くんよりも女の子っぽいと言うか綺麗な顔をしている。でも、可愛さではオレの(?)雪兎くんのが上だから!

 「そういや、骨折してうちの接骨院に通ってるってひい爺ちゃんから聞いてた。あと、雪兎くんからも。ちょうどいいや。良かったら、長谷川くんも一緒にお茶して行かない?」

 断る理由もないので、自宅部分?に上がってお茶をご馳走になった。あと、調理実習で焼きすぎたとか言うクッキーも。何の気なしに口に入れたけど、クッソ美味えなこれ!デパートとかで売ってる、商品みたいだ。周りにその家事力が知れ渡っているので、お願いされて焼かされすぎたと言うのが正解らしい。

 ご両親が離婚して父親と二人暮らしなので、ご飯とか作ってるうちに家事が上達したらしいよ。苦労してんだな、こいつも…。

 院長のひい爺さんはひい爺さんで、数年前に奥さんが他界した。八十歳は超えていたろうから、十分に大往生ではあったんだろう。やもめ暮らしになった爺さんを手助けしに、あちこちから子供や孫さんが訪れるけど…。彼らは市内に住んでいないので、そんなにしょっちゅうと言う訳にもいかない。

 古くからの付き合いである伊勢嶋家が、何かと気を使ってんだってさ。こないだ、オレが来た時のもそう。以上、長かったけど解説終わりだよ。要約すると、お陰さまで雪兎くんに会えた。

 接骨院を後にして、途中まで登生と一緒に帰る事となった。何となく、話題が思いつかない。雪兎くんから話を聞いてるって、一体どの辺りまで聞いてるんだろう。ネカフェで、チンコしゃぶってもらった所まで?まさかね。

 「腕、そろそろ完治しそうだって…?良かったね。グラウンドで毎日練習する長谷川くん、いつも見てたから」

 沈黙に耐えかねたか、登生から声をかけた。適当に、返事にもなっていないような返事をする。そうか。完治したら、流石に野球部に戻らざるを得ないだろう。相変わらず監督はいけ好かないけど、オレには他に出来る事もないし…。

 同好会に顔だせる回数も、流石に減るかな。雪兎くん…彼と、顔を合わせる機会も。まぁいいや、今ここでクヨクヨ考えていても仕方ない。また、その時になって考えれば済む事さ…。今は、目の前の事だけを見ていよう。目の前と言えば…。

 岡坂登生。オレが雪兎くんに惹かれた今だから分かるんだけど、こいつは間違いなくホモだな。また、向こうからもそう思われている確信があった。だけど、別にいいや。心根の優しい奴だと言うのは、よく分かった。それに、繰り返しながら本当に綺麗な顔をしている…。

 って、これだとオレがいかにも節操ないみたいだな。オレは、あくまで雪兎くん一筋だから!でも、でもですよ…。いわゆる3Pなら、決して浮気と言わないのでは?むしろ、誠実な愛の形とさえ言えますよね。登生も、見た所では特定の相手がいないっぽいし。

 ちょっと、目の前に裸の二人が並んでいる所を想像した。うん。全然、両方イケるわ。こないだ一晩で○発イったし、余裕で交互にマワマワせるだろう。

 余った方が気の毒だけど、指咥えて見ててもらうしかないのかな。オレが相手してる方の奴に、突っ込ませてみるとか?いわゆる一つの、三連ケツですね。二人とも受け受けしいけど、ちょっとヘタレ攻めの真似事させてみるのもちょっと萌えるかも。今オレ、初めてBL同好会らしい事言ったな…。

 いやいや。ここは、指咥えさせる前提で考えるのもいいのでは?最初にそれぞれからしゃぶらせて、上手かった方と相手するんだよ。余った方の奴は、一晩中ずーーーーっと物欲しそうに眺めていていてもらう。放置プレイって言うのかな。たまに、そいつの目の前で見せつけてやったりしてさ…。決して、なくはない。と言うか、ありよりのありだな…。

 ってこれじゃ、まるでオレがどSじゃん!?違うよ、オレは。殴るとか痛めつけるとか、カケラの興味もないし。

 だけどまぁ、精神的に相手をかき乱したいと言うのか…。小学生男子の「好きだから意地悪する」を、ちょっーとこじらせた部分はあるかな。実際、小学生の時に付き合ってた女子からマジでドン引きされた事が…。この話は、機会があればまた今度。

 「…くん?りっくん?あ、『りっくん』て言っちゃった」

 一瞬、雪兎くんがいるのかと思った。下らない事を考えているうちに、とっくに登生の家に着いていたらしい。

 「せっかくだから家に上がってもらいたいけど、今日は珍しく父さんが帰ってくるから…。晩ごはん、作ってやんないと。後で、雪兎くんを通してLIMEの申請していいかなぁ?あと、おれも『りっくん』て呼んでいい?」

 あ、一人称「おれ」なんだ。女顔とのギャップがあって、ちょっと萌えた。イカン。これだとオレ、本当に節操なしだな…。

 「あ、あぁ…いいよ。それじゃオレの方も、トオイって呼んでいいかな」

 「もちろん。りっくん、これからもよろしくね…!」


 「ところで、トオイはオナニーとかすんの」

 「それ、みんなに聞いて回ってるの!?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る