猫と杓子

導かれるまま

しっぽを追って 

その先、狭い路地を行く

誰も彼もが

こっちを向いて

僕を笑うか嘲るか


道引いたままの

白線を落ちずに

どこまで路地を行く

猫も杓子も

そっぽを向いて

僕を知らずに生きている

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