第四章 出会い
教習所の入校手続きを終えた数日後、入校式へ行くとジミー以外に二人の男性がいた。
その二人というのは、少年と50代ぐらいのおっさんで、話を聞くとおっさんは、交通違反をし免許取消しで新たに免許取得に入校したのだそう。
ジミーは、本当に世間知らずで教習所のシステムを分かっておらず
「この先この三人で勉強し免許取得するのか?」
それなら話相手作ろうと思った。
おっさんと知り合いになっても仕方ないと、タイミングを見計らい少年と仲良くなろうとした。
"この時期に入校って事は同い年”
そうジミーは思い込み少年が、休憩時間にトイレに行くのを見計らい、トイレがしたいわけでは無かったのだが、するふりをしについて行く。
この時、高校も卒業前って事もあり
めっちゃつっぱってた彼は、小便してる少年の横で同じくするふりをし
「勉強だるいな・・・免許取れる気せんわ。まぁこれから一緒に勉強して行くしよろしく頼むわ」
偉そうにジミーが少年に話かける。
『おぅ・・・頼むわ』
素っ気ない態度で返事される・・・
このままでは、会話が終わるのでまたジミーが話しかける。
「自分、地元何処なん?」
『下八じゃよ!』
「ほおなん!ほな下八言うたら、涼君と同じやな」
下八出身と聞き同じ高校に通ってる涼の名前をだす。
『お?涼知ってんのか?ほんでさっきから偉そうに物言いよるけど、自分いくつなん?』
と、少年に質問される。
「いくつなん?って、自分と同じ18じゃよ」
そう答えると、少年は笑いながら
『自分の二個上で、二十歳ですが』
その瞬間・・・
ジミーは、小便するふりをしていたのだが、ビビってそのまま大量の小便が出た。
少年は、小便終わらしジミーに問いかける
『お前さっき涼知ってる言ってたな?仲ええのか?』
「はい!高校が一緒で・・・」
まだ小便が止まらない・・・
『ほうか、お前なんかオモロいな』
「え?そうですか?ありがとうございます」
「いやぁ、しかし先輩と思わず失礼な態度取りすみませんでした。てっきりこの時期の入校なので同い年かと思いまして」
やっと小便が止まり、先輩に深く詫び入れてると
『ほらほうだろな・・・まぁええわ。所で、お前ホストに興味ないか?』
「ホストですか?めっちゃ興味ありますよ!」
『ほんまか!実は、俺プラチナムって所でホストしよってな』
『まぁ今俺がナンバーワンなんやけどな、もし良かったら体験で来るか?』
と、お誘いを受け
「マジっすか?俺でも出来ますかね?」
『とりあえず、来いや!ってまだ高校生やな?』
『あ、そういや涼も卒業したら体験入店する予定やけん、涼に言うとくから一緒に来いよ』
それから一ヶ月半後・・・
3月16日、ジミーは初の繁華街 秋田町へ出向き
《プラチナム》に体験入店する。
この事がきっかけとなり、世間知らずのジミーはいきなり夜街、水商売への道へと行くのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます