ようこそ!実力主義のゲムサーへ!

@uminosakama

第1話 幼なじみ

ずっと前から憧れていた「青海大学」の試験を受け10日がたったある朝。


「あ〜眠い〜...」

いつもどうり目覚めの悪い朝を迎えた俺、

凪谷緑(18)。


「っは!!!!」

今日は合格発表の日だ。俺はパソコンめがけてスライディングを決め、急いでパソコンを起動。ドキドキしながら合格発表の通知を見た。


「 合・格!!!!!!! っっしゃー!!!」

憧れていた大学に合格し朝っぱらから雄叫びをあげた。


バンッッッ!!

「うっっっっさいわね!朝から!!!」


急に扉が開けられた。このアパートの隣に住んでいる同級生のカナだった。


「だいたい鍵くらい閉めなさいよ...」

カナは親同士の関係で小さい頃からよく一緒にいる、いわゆる腐れ縁の友達だ。


その時、ピキっと頭に衝撃が走る。


「いって!!!ちょ痛い痛い!ごめんってこれには

深いわけが....」

カナのげんこつを思い切り食らった。


「朝から大声出して近所迷惑でしょ!!!」


「違う違う!!合格!!合格したんだよ!!!」


「......え」


「ご! う! か! く!」


「ええええええええええええ!!!!!!」


「お前がうるせえよ」

カナは今まで見たこともないような顔をしている。


「まさかアンタが合格するなんて....嘘じゃな

いわよね??」


「な訳あるか!!!!失礼なやつだな!」


「アンタと大学まで一緒なんて....いい加減カ

ナ離れしなさいよウザイわね」


「親離れみたいに言うな!!あと俺なんかした!?

なんでウザイんだよ!?」


「とにかく明日から学校よ。身だしなみ整え

ときなさいよ」


「わかってるよ。」


「ん、じゃあ帰るわ笑」


「なんでちょっと笑ってんだよ!?」


ガチャッと音をたて、部屋から出ていった。


あんな性格だけど昔からお世話になってるからな。大学であんまり迷惑かけないようにしないと。

そんなことを考えながら俺は明日のために準備を始めた。

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