奇怪千万

深い眠りの世界へと沈みこんでいった僕は、夢を見ていた。

内容は今までと変わりない普段の生活のはず、でもこの夢の中では僕は人から誰にも話しかけられることもなければ、話しかけても気づいてもらえないのだ。

まるでそこに存在していない人間かのように、、、____。


ゾッとした、体の芯から底冷えするような感覚に陥った。

ただただ、怖かった。そう、知らない方が幸せなことなのかもしれない。

でも、このまま夢から覚めるともっと疑心暗鬼になってしまう

そんな気がした僕は、何か手掛かりがないかと大学の講義室を見渡してから、一度夢の中ではあるが、自宅に行ってみることにした。

もしも、自宅が自分の住んでいる、知っている風景ならば____。

そんな淡い期待と真実をみることに対しての恐怖感が入り混じった気分のまま自宅へと足を速めた。

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