第3話 第4回目レッスンの週は仕事の方が大変だったらしい。

 なにせ、日曜日から金曜日までの6日間に8組のお客様を迎えておりました。

 その間に、飛び込みで、かつ緊急を要する仕事がいくつか襲来。


 夜は5日連続で会食。終了は早くて9時半、普通で10時半。遅いときは、11時半!


 ようやく肩の荷を下ろして、金曜日の夜、出張先から帰着。ナポリ駅到着が夜08:15頃だったでしょうか?

 運悪くその日がイタリアの短距離交通機関が夜8時までストライキの日で、道路が大渋滞。タクシー乗り場に長蛇の列ができていました。


 仕方がないので、ストが終わったばかりと思われる地下鉄に向かいましたが、なかなか電車がやって来ず、アパートに帰り着いたのは、夜9時過ぎのことでした。


 毎晩外食で過食を繰り返してきたので、お腹も空かず、つまみで晩酌。

 さて、と気を取り直したのが夜10時くらいでしょうか。


 水曜日に届いていたスピーカーケーブルをおもむろに取り出します。夜は更けてゆきますが、超時空へと旅立つ時がやってまいりました!

 いざ、ホームシアターのセッティングに立ち向かわん!


 4つのスピーカーとアンプの位置決めをし、ざっくりと必要なケーブルの長さを測ります。

 20メートルもあるので余裕だろうと思っていたら、案外きちきちだったとわかり、焦りました。


 なんとか辻褄を合わせて、接続成功!

 音出しテストも無事完了しました。


 明けて土曜日は部屋のテラスで昼食会を催すことになっていたので、ホームシアターのこけら落としもやりたいと思ったわけです。

 ここまでの作業で、12:30を経過。さすがに、疲れたので床に就きました。


 さて、翌日。午前中は、イタリア語の勉強です。

 第4回目のレッスンで、2時間みっちりしごかれてきました。男性名詞/女性名詞の単数形/複数形、それに定冠詞の変化を組み合わせる、「ザ・暗記コース」。


 高校時代だったら簡単に覚えられたのになあと、無駄な負け惜しみを噛みしめつつ、少なくなった脳細胞を酷使しました。

 中学・高校で、「第5外国語」くらいまで教えちまえば良いのに。英語だけちまちま教えるから、逆に「英語恐怖症」とかが出るのではなかろうか?


 4つも5つも勉強させれば、どれもゼロからスタートなので「できなくて当たり前」という開き直りができるはず。


 タイ駐在時代に、英語が碌にできない人でも結構タイ語を話せるようになった事例を見てきました。


「英語が話せないと、格好悪い」と思うから、身構えてしまって何も言えなくなってしまうのです。


 むしろ格好悪く、ジタバタあがくことこそが外国語会話の極意であります。

 土曜日の昼間に話を戻しますと、イタリア語教室終了が昼の12:00。まっすぐ部屋に戻って、昼食。

 いや、正確に言うと、近所の「Tabacchi」に立ち寄って、顔なじみのお兄ちゃんから1枚5ユーロの中古DVDを購入。

 今回は、「BIG HERO 6」(日本公開時タイトル:「ベイマックス」)。


 ホームシアターのデモンストレーション用に、派手なアクション、音楽、効果音が満載のタイトルを選びました。

 観たことのある映画ですが、結構気に入ってもいます。


(以下省略)


――――――――――


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