ハードボイルドサンタクロース、爆誕。

子どもに夢を届けるサンタクロースは、時代が変わって子どもを守る存在になっていた。
赤い服に白いファー、お揃いのナイトキャップ、そして逆三角形の厳ついサングラスをかけたマッチョおじさんは6人のトナカイを連れ、AI搭載の飛行型ユニットソリに乗って、子どもが怪我をするおもちゃを製造する悪質なおもちゃ工場をぶちのめしに向かう。
トナ太郎、ソリ男、モミの木……ハードボイルドすぎる世界観に徹底されたサンタクロース設定がシュールでめちゃくちゃ笑ってしまいました。
でも最後のメリークリスマスにじんわり。子どもにプレゼントを贈るのは、サンタクロースのお仕事ですもんね。作者様のシャレとハードボイルドの使い分けが秀逸すぎて脱帽です。こういう短編大好き。
時節ネタではありますが、いつ読んでも楽しめる内容です。ぜひご一読下さい!

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