2.ゴーゴー行くぞ巨大変身

 イセカイマン!イセカイマン!正義の味方イセカイマン!

 この新ヒーローが人々を魅了するであろう設定とは?!


 亜竜の侵攻を前に王城内ではわちゃわちゃ醜い争いが繰り広げられていた。

 そんな連中放って置いて私は空間魔法で郊外へ瞬間移動した。

 因みに私の魔法はこの世界で言う魔力は全く使っていない。というかこの世界で言う魔力は全くない。

 自分が頭の中で思った通りに時間や空間を操作できる、別次元の超能力なのだ。

 そして自家製の強力軽量の魔動金属ミスリル製メッキ仕上げ電飾入りの鎧をえっちらおっちら着替えて、いくらダイエットしても引っ込む事がない中年太りの腹をコルセットに納めて、空間移動魔法で空飛んできた、という訳だ。


 とか考えている間に、何か火達磨になって、王都の町に迫る亜竜のどてっぱらに激突!奴を弾き飛ばしたー!

「ひえー!」亜竜の頭で威張り腐っていたナイズバデ子さんも吹っ飛ばしたー!

 あまりの展開に目ん玉ひん向いてる勇者様御一行&王様ズ。


 よし!ここで…あれ?亜竜が逃げ出した。弱!

 そして、親方!空から女の子が!というにはちょっと年上かつナイスバディが落ちて来たー!私は一も二も無くキャッチした!

 受け止められた魔族の痴女、もとい女は気絶していた。褐色の肌に黒く長い髪、そして頭には角。吸い込まれる様な美しさ。

 それはさておきあの程度の反撃で大丈夫かコイツ。仕方ないので近所でご休息しよう。


******


「ここは?どこよ!」魔族の女が目を覚ました。もう夜だ。

「王都郊外だ。お前が破壊しようとした王都のな」テントの中、LEDランタンの灯りの下で私は答えた。

 何度か異世界を渡り歩いている内に、一度我が故郷の地球に戻った。その時色々買い込んで空間収納にブチ込んだ便利グッズの一つだ。

「貴様何者?あぁ…」いきって立とうとするも膝から崩れ落ちてしまった。

「君は弱いのに無理したんだろ、もう魔力も少ないみたいだぞ。ちょっとゆっくりしていってね」

 私は気付けのワインを渡し、ストーブの上で肉を焼いた。

「うま!これ美味!何このお酒!」過去渡り歩いた世界で醸したスパークリングワインは好評の様だ。

「うま!この肉もうま!屋敷でもこんな美味しいお肉と美味しいお酒…屋敷…ううう」お?泣き出した。

「もうお屋敷も魔公爵様もいなくなってしまったわ…魔竜も逃げてしまったわ…私」うつむいて彼女は嘆く。「死ぬじがないんだヴぁー!」ヒデェ泣き顔!鼻垂れてるし!「どうどう!飲んで飲んで」顔を拭きながら鼻をかませながら彼女を労わる。


「私はあんたなんか人間の平民と違って魔族の貴族!伯爵家の娘だったのよー!」貴族令嬢が管巻き始めた!

「魔王様に仕える四天王の婚約者だったのに!私の父が勇者に負けて!婚約破棄されてしまったのよー!」

 うわ唐突に悪役令嬢が婚約破棄されたー!これでこの子も転生者だったら属性盛り過ぎだー!

「まあソイツも勇者に負けたけど」口ほどにも無いな。

「魔王様も負けたみたいだし」更に口ほどにも無いな魔族。

「しかし魔王様の魂は引き継がれ、残った私達みたいな高貴な者に復讐の機会を下さったのよ!」

「で、それも負けたと」「くやしーっ!!」


「でもいいじゃないか、君はこうして生きている。死んでしまったらおしまいだ」

「これからどうしたらいいって言うのよ?帰る魔界もボロボロ、私の家もお父様もいないしみんな逃げてしまった。もう一度戦っても、さっきの変な奴が出てきたらまた負けちゃうし!」

「私と一緒に世界中を旅して廻らないか?色々面白いぞ?」

「世界?」

「人間の世界も、魔界も、行けるところはあちこち行ってみよう。見たことも無い者や面白い人がいるぞ。私はそうやって何千年も生きて来たんだ」

「何千年?大層なホラを拭くな!不老不死だとでもいうのか」

「そうなんだ。死ねないんだよ」

「死ねない?魔王様とて目指して得られぬ境地を…」

「目指すもんじゃない。愛する人が死んでも、自分だけ死ねないのは辛いよ」

「そんな法螺を…ホラじゃないのね?」私の顔を見て道場めいた声で悪役令嬢は訪ねて来た。

「嘘だったらいいのにな」と笑って返した。

 暫く黙った彼女はワインを煽った。そして「フラーレンよ」と言った。

「君の名前?」「そうよ。フラーレン・プリメ。もう家は無くなってしまったけどね」と寂しそうに笑った。

「私はテンポ。本名は忘れた。時間と空間を操る力が何故か出来てしまった」

「何千年も生きるとそうなる物かしら?」更に笑った。

 笑顔が美しい。この笑顔がこの魔族の女の本当の姿なのだろう。守りたいと思った。


「恩人殿!」勇者の声がした。来たか。アイツ馬鹿だから。周りに王の軍がいるとも知らずに。

「あ!やっぱり女を囲って!このスケベ!」「いやぁ~んあつあつぅ!」「不純!」スキスキ軍団も一緒か。

「恩人殿!探したぞ!」「俺を殺すためにか?」プルミが殺気を身に纏わせる。

「そんな!俺は貴方に礼を言いたくて」「それは後ろの奴等から言って欲しいのだが、君に出来るか?」

 レイブは後ろを見ると、大軍が周囲を囲んでいた。


「王都を破壊した悪魔の魔導士!貴様を捕らえ処刑する!」


「君は本当に馬鹿だなあ。悪意ある奴が君をいい様に利用している事を理解しろ。そうしないと、君の足跡に君の恩人の墓場が増えていくだけだぞ?」

「違う!信じてくれ!」

「君に全く悪意が無い事は信じるが、殺されちまったら元も子もないだろ?それとも悪意が無かったら恩人が殺されても満足か?」

「畜生!どうしたらいいんだ!」「何もしなけりゃよかったんだよ」

「この小僧が魔王様を討ち取った勇者とやらか?」フラーレンが嘲る様に言い放った。レイブはフラーレンの角に気付いた。

「お前は魔族!お前が恩人殿を誑かしたのか?」

「貴様程テンポ殿を害する力は無い。貴様は軍勢を引き連れて彼を捕らえようとしているのだからな」

「だから俺は」「結果は同じじゃ愚か者め!こんな馬鹿者に我が魔王様は撃たれたとは不憫なものだ…」


「まあ皆待て。レイブ、お前の考え無しの結果をよく見るんだ」と私は言い、フラーレンに「何も心配するな。私は絶対君を護る」と言う。彼女は「信じていいのね?」と縋りついた。


「貴様等が大人しく逮捕されない場合、この勇者共が替りに刑罰を受ける事になるが

!それでもよいのか?」兵が叫んだ。

「な!何であたし達がこいつらの為に!」「あらあ~たいへ~ん」「理不尽!」

「ほれみろ、お前がバカだからスキスキ少女隊まで塁が及んだぞ?」

「こ、これも何かの間違いだ!」

「それは王様とかいうウスラハゲに聞いてやんな?あ、ウスラじゃなくてパーペキハゲか」


******


 王の軍は私達に触れる事も近づくことも出来なかった。空間魔法で阻止してたからね。

 私とフラーレンは肉喰って酒飲んで軍が勇者を拘束するのを見物していた。

 結局勇者御一行様が鎖につながれて王城に連されるというナニコレ珍百景が展開された。コイツラも馬鹿だね、逮捕も出来ない私が勇者見捨てて王都で暴れたらどうすんだ?


 一方王城では。ツルッパゲの国王アシヒッパ4世が、宰相ケケナーカから報告を受けていた。

「やはり勇者は王都を破壊した魔導士の仲間であったか。勇者への報酬を取り消して追放しよう!」

「そして是非次の勇者は我が懇意とするバレソーナ派遣商会から安価に雇って頂ければ…」

「宜しい、次の離宮にはお主も招くとしよう」

「ふっふっふ」「ほっほっほ」などと言っていると、その眼前に…王都に再び巨大な亜竜が迫っていた。


「わーい!」国王も宰相も城内の兵達も一目散に逃げた。ダメだよこの国。

「わーい!」私達を城内に連行する兵達も一目散に逃げた。ホンットダメよだこの国。

「あんたの所為で酷い目に遭ったわ!」「誰の所為だよ!」クレビー、クレバーじゃねえなあ。

「それはお前のスキスキ野郎に言ってやれ。たまにゃ頭使って貰わんとコイツいつかお前達を悪人に引き渡しちまうぞ?」「そんな訳無いでしょ!」「てか今引き渡されてたよね?お前も馬鹿か!」

「兎に角王都を護るんだ!」「お前を罪人扱いした王の居るところだぞ?見殺しににしてもいんじゃないか?」

「あそこには罪なき人達が沢山いる!その人達を助けるのが勇者の使命だ!」

 おお。こればっかりは主人公スピリットだな。


「よくも勝手な事を言ってくれるわね!」フラーレンが吐き捨てる様に言った。

「あんたの所為でどんだけ魔族が死んだと思ってんのよ!

 私の父も死んだわ。家の人達も皆逃げてい無くなった。私を捨てた婚約者も死んだ。

 あんた、何にも考えずひたすら人殺しを繰り返す気違いよ!」

「魔族が人間を襲うからだ!」「人間が魔族を襲ったのが先でしょ?!」あ、これアカン奴だ。

「まあいいさ。レイブ、お前の脳足りんな正義がどこまで出来るかやってみろ。見ててやる」

「かたじけない!」え?今のはっきり言ってバカにした言い方だったのに。

 愚直の二文字に足が生えた様な奴だな全く。


「私も行くわ!」「え~じゃあたしもぉ~」「御意!」スキスキ隊もついてった。

「あ~あ。あの子達バカじゃないの?」「そうか?君だってロクにあやつれない亜竜で無茶な戦いに挑んだじゃないか」

「い!一緒にしないでよ!私は大きな魔獣なら勇者なんて踏みつぶせると思ったから!…もうどうでもいいわ!」どうでもいい事にしてくれたのか。

「貴方は本当に変な人!」褐色の肌を真っ赤にして怒るフラーレン、布面積が少なすぎる格好に反比例してカワイイ。

「私も勇者に賛成なんだ。戦う力を持たない人は守らなくてはいけない、人も魔族も。ちょっとお節介してくる。

 待っていておくれ。もうすぐ帰るよ」私は空を飛んだ。


******


 再びあっけなく王城の壁は崩れた。フラーレンが操っていた亜竜を、今度は別のナイスバディの美魔族がムチを振るって操っていた。

「やっぱりあんな悪役令嬢ごときでは人間界を亡ぼす事など出来ないのよ!私の様な魔姫こそ新たなる魔王様の血筋に近づくべきなのよ!おーっほっほっほ!」コイツも充分悪役令嬢じゃないか。髪の毛ピンクで美少女っぽい顔してる以外は。それに何かヤンデレっぽい。

 あれか、実はコイツが悪役パターンか!でもそういうのは大抵清楚なお嬢様って感じなんだが…こいつも布面積ギリギリの痴女スタイルじゃん。

 と、足を止める亜竜。「おーっとっとと!」落ちそうになるピンク髪魔娘。

 遥か足元に勇者一行が居た。


「…」「はあ?」遥か足元の勇者の声が届いてないし。「…~!~!」「何いってんだか聞こえないわよ!」


「これ以上罪なき人々の住む町を云々!」地上では勇者が、相手に聞こえない口上を雄々しく叫んでいた。相手に聞こえてないけど。

 と、亜竜が足を上げて来た!「どわー!」勇者達は何とか躱した!


「おーっほっほ!人間の勇者等魔竜の前では蟻にも等しいですわ!蟻の様に踏みつぶされなさい!」あっちの声はよく聞こえるが勇者達の声が僅かか聞こえない。

 ステレオレコードのドラマで片チャンの銅線が切れたみたいなやり取りを見てると「懐かしいなあ」とか思えてしまう。 あれ少しだけ反対側のチャンネルに声が入ってるんだよね。


 だが勇者の聞こえないドラマは無駄ではなかった。私はその間に中年太りの腹をコルセットに押し込め、ミスリルの鎧に着替える!そして…

「イセカイナイフ!」と殺意マシマシな刀を亜竜に投げつけた!その刀は空中で巨大化し、亜竜の片腕を跳ね飛ばした!

「キャーッ!」振り落とされそうになる魔娘2!「な、何者!」

「だ、誰だ!」勇者御一行もナイフが飛んできた先、こっちを見る。

「二弾変身!」私は叫んだ!


 ここでそのまま大きくなってもいいんだけど、ちょっと大きくなって時間を止めて、光る魔石を炸裂させて、更にまた大きくなって魔石光らせ、更に大きく×6回くらいを時間操作で2秒くらいに縮めて、亜竜と同じ大きさになった~!

 これでオ〇クスベリー1200のレンタル料も、ベラボーなフィルムも使わない、リーズナブルなオプチカルっぽい巨大化シーンが演出できたー!

 王都から見たら太陽の光を背にして巨大な、銀の地肌に虹色のー!鎧騎士が亜竜に対峙した!様に見える筈!空に輝く真っ赤なお日様ー!


「あれって昨日の火達磨!」「君は一体何者だ!」ああ~、気にしたら負けだ!


「なんだかわかんないけど、バラバラにしておやり!」悪役令嬢より悪役っぽいピンク髪がムチを振るい、亜竜に命じると、亜竜が走って来る!

 トウ!っと空中でムーンサルトを無駄に決め、背後に廻る。そして振り向いた亜竜にパンチ!そこで殴った辺りに火薬玉を空間移動でぶっつけて炸裂!

「あちちちー!」ピンク髪、焼けてないかな?折角可愛いのが台無しにならないかな?

 と亜竜が火を吐いた!後ろは下町だ!

 城壁に沿う様にバク転を繰り返し、炎を誘導し町から遠ざけた。バク転を繰り返し街外れに逃げると、亜竜の炎がイセカイマンを追う!その後ろで起こる大爆発!火薬庫か何かかな?

 この連続バク転、腰が痛いのよ中年には。怒ったぞ?

 ハイジャンプで亜竜に向かう!見上げる亜竜!空中で時間を止めてもう一回ジャンプ!時間再始動し空中一回転して0.2秒でまた停止!更に今度はムーンサルトを決めて0.2秒でまたジャンプ、今度は角度を変えて亜竜にキック!ス〇ローキックが決まった!当然キックの瞬間炸裂する火薬!

「何だあの技!」「空中で角度が変わったわ!」「なんか途中で動きが飛んだみたい!」「快哉!快哉!」


 キックに倒れた亜竜の尻尾を掴んで振り回す!

 人が密集している町で戦う訳にいかないから、全員逃げやがった王城にぶつけてやろう!

 ジャイアントスイング!

「あ~れ~!」魔娘2がスっ飛ぶ!コイツ意地が悪そうだけどこのままグチャっといっちゃったら後味が悪いのでスライディングキャッチ!

 で亜竜は、頭から王城に突っ込んだ!内部から見た精巧なミニチュアが…じゃない実物がはじけ飛ぶ!こういう内側目線の破壊ショットってスゴく良いよね!

 M8.1とかフ〇ーメーションヤマトとかVSギドラとか…って全部川〇紘一じゃん!


 そして更に王城の上層部が崩れる!アチコチで爆発が起こる!この城電気やガスやガソリンでも入ってるのか?いや違う。私が腹いせに特殊効果を仕込んだのだ!渡〇忠明ばりの点火タイミングで崩壊爆発する王城!

 締めは中〇昭慶十八番のナパーム大爆発!昭和特撮匠の技が大爆発だー!


 眼の前の大破壊シーンに超満足してると、またもや起き上がる亜竜。

 ここまでやりゃ戦意喪失か?とおもいきや狂った目つきで迫りくる!魔獣ってそういう理屈も感情も通じないものなのか。

 私は亜竜を爆破焼却した!がその前に腕をクロスさせナンチャッテ光線を亜竜まで光らせ、そして爆破焼却した!


 あー。第1・2話でシリーズの予算使い果たした様な大特撮スペクタクルだった。特撮じゃないけど。

 この調子で戦い続けたら打ち切りか赤字隠しで会社身売りになりそうだ。だが終わった。


 いや、終わってなかった。吹き飛んだ亜竜の首だけ生きていた。

 あ、そう言えば最初と二度目に勇者一行に会った時、私が魔獣を爆散させても最後にレイブが止めを刺していたな。

 レイブ達は~、いた!私はまだゲバゲバ吠えている亜竜の首を勇者の前に差し出す。

 なんか魂抜かれたみたいな、色あせたレイブは「あ…そっすね」と険で亜竜の眉間を貫くと、その首は崩れ落ちた。一件落着。


 私はとりあえず天を見上げ、「シュワ!」と星空の中へ飛んだ。

 で、地上から見えなくなった辺りで等身大に戻り、鎧を脱いだ。コルセット苦しぇー!

 その後あの魔娘2を降ろした辺りに向かった。いた。眼を回してぐったりしている。この娘もまた布面積の随分少ないビザールな服からはちきれんばかりの体を無防備に晒してる。

 異世界転移早々、人類に敵視されている魔族の美女を二人抱えて、さてどうしたものか。

 なんか酒飲んでイビキかいてるフラーレンは置いといて、このピンク髪のカワイ子ちゃんの寝場所を用意したら、とりあえず飲みにでも行くか!


******


 王都のとある居酒屋。

 人々は亜竜の話で持ち切りだった。そんな一同が熱く注目する主人公たる勇者御一行様は…

 まだ茫然としていた。


「俺、何かやっちゃいましたか…じゃないよ。ホント何かしましたっけ?」

「あの巨大な魔物に止めさしたじゃないの!凄いわレイブ!」「黒パン切るより簡単だったんですけど」「すっごいわぁ~」「快挙!」

 スキスキ隊、ブレない。

「いやいや、結局勇者がいなけりゃあの亜竜は止めを刺せない。そこは認めなければね」

「あ!恩人殿!」

「げえ!また出た!」

「いやいや、全部あの鎧の巨人が助けてくれただろう?!」

「ああいう存在は、人々を守ろうという気持ちを持った人の所に現れるものなんだ」「慧眼!」「なんか胡散臭いわねえ~」

「すてきね、勇者レイブの従者イセカイマン!」従者って何だよ!

「イセ…カイ…マン?」勇者よ人をフ〇イティングマンみたいに言うなや。

「あんな異世界から来たみたいなイカした鎧を着てたんですもの、イセカイマンよ!」

 クレビーさん、塚〇聖美?

「何よ!アンタには関係ないでしょ?」

 イセカイマンの正体は自分だと、私は言えなかった屋〇有作!


 新たなる異世界に転移した私。

 そこには巨大な亜竜を操り人間社会の破壊を企む魔王の残党がいた。

 魔王を倒した勇者も、世界を収める王国も役に立たない!

 急げ私!私が、私だけが頼りだ!

 王国滅亡の日まで後…ってかもう亡んだも同然じゃねこの王国?

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