第10話 病気

友人が病気になった。「双極性障害」、という病気だ。

二重人格のように感情の高ぶりが激しくなり、病気のことを知らない人からはひどく………嫌われやすい、病気なんだそうだ。


だから、友人は孤立した。

心にもないことを病気のせいで行ってしまい、暴走して、「変な人」と言いがかりをつけられてしまった。


そんな中唯一仲良しだったのが僕だ。

悲しい思いもたくさんしたが、それでも一緒にいた。


すると………友人から、嬉しい知らせが来た。


「治ったんだ!薬をずっと飲み続けたおかげで…………ありがとう、君がそばにいてくれたおかげだよ!」


本当にうれしそうな声だった。僕も心底、嬉しかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る