隣にあるかもしれない絶望と、きっとあるであろう希望

 芦原妃名子先生が自殺されたことに心痛めておられる方はきっと多いだろうと想う。特に生前、その作品に親しまれていた方なら、なおさらであろう。私自身はほぼほぼ少年漫画しか読まないので、その作品に触れる機会はなかったが。


 芦原先生の身近な人は、自死の決断をする前に一言声をかけてくれたなら、との地団太を踏む想いであろう。まったくつながりのない私でさえ、作品を描き続けることが、何より重要であると助言できる。命を絶つ必要はまったく無い、気の迷いに過ぎないと。


 本件について、同業者の方が語られておられる。ご存じの方は多いであろうが、you tubeにて閲覧できる。

山田玲司のヤングサンデー

『「セクシー田中さん」事件と芦原妃名子さんの無念を繰り返さないために〜里中満智子、森川ジョージ、湊よりこと考える「原作漫画家不遇問題」と再発防止策』

 

 グイン・サーガの作者の栗本薫先生は完結することなく亡くなった。ベルセルクの作者である三浦建太郎先生も同じであった。芦原妃名子先生は違う道を選べたはずであったが。


 創作に関わる人――漫画家であれ、映像作家であれ、小説家であれ――が幸せであるというのは、幻想に過ぎないというのは、今更ですが、こうして現実を突きつけられると、言うべき言葉もありませんね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る