第33話 完璧な心の持ち主

 澄香は一人で部屋に居た。

 志遠は彼女の枕元に刀掛けを用意すると、そこに刀を置くよう勧めた。

 そして、部屋を出て行った。

 一人になった澄香は、横になり天井を見つめている。

 静寂の中、時折聞こえるのは鳥のさえずりと風の音だけだ。

 先程まで、瑠奈が看病してくれていたが、彼女は用事があると言って出て行ってしまった。

 澄香は目をつむると、あの日のことを思い出す。

 志遠にかばわれ、意識を失った時のことを。

 澄香は、自分の無力さを痛感していた。

 自分がもっと強ければ、あの時も一刀を浴びることも無かったのだ。また、意識を失うこともなかったはずだ。

 自分が弱いから、このような事態を招いたのだ。

 自分が、もっと強かったら……。

 澄香は、唇を噛み締める。

 そして、思い出す。鎖帷子を着ている敵に斬り付けた時に、刀を刃こぼれさせてしまったことを。

 その時、ふと誰かの声が聞こえて来たような気がした。

 耳を澄ます澄香。

「はい。どちら様ですか?」

 澄香は答える。

 すると、襖の向こうから、小さな声が聞こえて来る。

「霧生です」

 志遠であった。

 澄香は、慌てて起き上がる。

 そして、急いで着衣を整えると返事をした。

「どうぞ」

 志遠は、瑠奈を連れて部屋の中に入って来た。

 瑠奈の手には、医療カバンを持っている。

 志遠は、澄香の前に座った。

「傷の方を確認させてもらえるかな?」

 志遠は訊ねる。

 澄香は男性の前で肌をさらすのは、医師の前でも恥ずかしく思えた。

 しかし、断る訳にもいかない。

「安心して。先生がセクハラしそうになったら、私が叩き切ってあげるから」

 そう言って、瑠奈は笑う。

 志遠は困ったように笑う。

「僕は医者なんだけど」

「獣医でしょ」

 瑠奈の言葉に、思わず吹き出す澄香。

 その様子に、二人は微笑む。

 澄香が元気になった証拠だった。

 だが、澄香は、すぐに真面目な顔に戻ると、背を向けて浴衣の襟に手を掛けた。

 ゆっくりと、浴衣を脱いでいく澄香。

 その身体は、白い肌と美しい乳房が露わになる。

 そして、左肩に巻かれた包帯が痛々しい。

「じゃあ。包帯を外すわね」

 瑠奈は包帯を取り外すと、背の傷が露わになる。

 そこには傷跡がある。

 真皮縫合により、皮膚を縫い合わせた跡だ。

 通常縫合は、皮膚の上を縛るが真皮縫合は皮膚の下で糸を結ぶ。その為、傷跡が目立たなくできる。

 糸も時間がたつと身体に吸収される合成吸収性縫合糸が使われるので、抜糸の必要もなかった。

 今は傷の炎症があるが、ビキニを着れるというのは本当のことだと瑠奈は思った。

 その証拠に、傷口はほとんど分からない。志遠の腕が優れていることは、明らかだ。

 志遠は傷を確認する。

「炎症は残っているけど化膿もない。綺麗なものだ。よく頑張ったね」

 志遠は言うと、傷口に炎症止めの軟膏を塗る。

 その刺激に、澄香は顔をしかめた。

 その表情を見て、瑠奈は言った。

「我慢してね」

 瑠奈の言葉に、澄香は小さく肯いた。

 それから創傷被覆材そうしょうひふくざいで傷を覆うと、再び包帯を巻いて固定した。

 これで治療終了だった。

 澄香は浴衣に袖を通し、正面に向き直って志遠に礼を言う。

 志遠は笑顔を返す。

 その表情からは、彼の心遣いを感じる。

 澄香の心に、温かいものが溢れてくるのが分かった。

「あの。差し出がましいことを申し上げますが、砥石といしを貸して頂けませんか?」

 澄香は言う。

「砥石?」

 その言葉を聞き、志遠はすぐに理解した。

「奴らが鎖帷子を着ているのに気づかず刃こぼれをさせてしまいましたので、その分だけでも研ぎたいのです」

 澄香は言う。

 その顔には、強い意志があった。

 志遠は、彼女の瞳の奥に宿るものを見た。復讐への執念であった。

「それなら必要ないよ」

 志遠は言う。

 澄香は意味が分からず、首を傾げた。

「見てみなさい」

 言われて澄香は刀掛けにある刀を手にすると、鞘を払って刀身を見た。

 驚く。

「これは……」

 刀身が輝いていたからだ。

 まるで鏡のように反射する刀身に、澄香の顔が映っている。

 そして、刃こぼれが生じた箇所が研ぎ直されてあった。

 志遠は微笑む。

「そういうことだよ」

 澄香は、刀を見つめる。

 そして、志遠の方へ視線を向けた。

 澄香の眼は潤んでいた。嬉しくて。

 志遠は、その澄香の様子から察した。

 彼女は、刀に愛情を注ぐことのできる人間なのだと。刀を愛し、刀に愛される存在なのだと。

「霧生さんが、研いで下さったんですか?」

 澄香は訊ねる。

 その声は震えていた。

「僕じゃない」

 志遠は否定した。

「なら、誰……」

 澄香は隼人が、この刀を持参したのを思い出した。

「……そんなどうして、奴が」

 動揺を見せる澄香。

 志遠は優しく語り掛けるように言った。

「いずれ斬り合うなら、刀が使えなかったら勝負ができないだろ。って隼人は言っていたよ」

「……いずれ、自分が斬られることになってでもですか」

 澄香は問う。

 それに答えたのは、瑠奈だ。

「そうよ」

 瑠奈は言う。

 その口調は、どこか冷淡だ。

「話してなかったけど、私、隼人とは中学の時からの友達なの」

 瑠奈の言葉に澄香は驚く。てっきり瑠奈は志遠の門下生だとばかり思っていたのだ。

 瑠奈は続ける。

 その目は、真っ直ぐに澄香を捉えている。澄香は、その目に吸い込まれそうになる感覚を覚えた。何かしらの強い力があるようだった。

 瑠奈は言う。

 その目には、複雑な色があった。

「隼人から全部聞いてる。澄香が隼人と勝負をしようとしていることも。剣士なんだから、当然の感情よね。

 だから、私は何も言わないし止めもしない」

 瑠奈は、一呼吸置いて続けた。

 その言葉は、強く鋭いものだった。

 澄香は、瑠奈が怒っているのではないかと思った。

 瑠奈は更に語る。

「でももし、澄香が隼人を斬ったら……。私は、もう澄香と口がきけなくなると思う……」

 その目には、殺気が込められていた。

 澄香は、息を呑んだ。

 人を斬るということは、人に怨まれることだと。

 人は、理由があって人を殺すという行為に対して、必ずと言っていいほど憎しみを抱く。それは、自分の大切なものを奪った相手に対する怒りだ。

 瑠奈の目を見れば、それが分かる。

 澄香が感じているのは、自分に向けられている憎悪だ。

 だが、瑠奈は一度、目を閉じると、その感情を消した。

「ごめんね。怖がらせちゃったかな?」

 瑠奈は、優しい声で言った。

 その表情からは、先ほどの殺気は全く感じられない。

 澄香は首を振る。

 そして、改めて瑠奈に言った。

「……ありがとう。瑠奈のお陰で、私、ここまで元気になれた」

 その目には、決意があった。

 瑠奈は、笑顔で応える。

「じゃあ。私、イチゴを持ってくるね。知ってるイチゴってレモンよりもビタミンCが多くて美肌効果があるんだよ」

 志遠は、その様子を見ていた。

(やはり、この娘は良い子だよ)

 志遠は思う。

 部屋を出ていく瑠奈は、忘れものを取りに戻るように顔だけを見せた。

「それと、言っておくけど、澄香が熱でうなされてる間の3日間、寝ずの看病をしていたのも隼人だから。私は、学校が終わった後に来ていただけだよ。今日は休みだけどね」

 瑠奈は少し怒った口調で言って去って行った。

 澄香は、驚きの表情を見せた。

「寝ずの看病って……」

 すると志遠は、そっと目を伏せる。

「本当だ。僕は何もしていないよ。僕の考え方は熱は細菌やウイルスに対する生体防衛反応だ。短期間で治療することを考えて解熱剤は控えさせてもらった。隼人は、それなら頭だけでも冷やしてやるべきだと。

 彼の言う通りだよ。血流の多い頭は熱がたまりやすくなっている。 これを放置すると、高い温度のために脳の働きが鈍って、いわゆる「のぼせ」の状態になる。

 頭部冷却は、本人の苦痛を和らげ、また体温の過上昇を防ぐ可能性があるから、通常行なったほうが良いと言われる方法だよ。

 ただし、常に冷やしてあげられればだけど」

 志遠は苦笑いを浮かべた。

「……それで、隼人は。3日も寝ないでいたんですか。でも。どうして奴は。……隼人は、そこまでするんです。私は奴の敵なのに」

 澄香は疑問を口にする。

「忘れているようだけど。風花さんが斬られて、真っ先に君を助けに駆け付けたのは隼人だ」

 澄香は驚く。

 頭に手を当て、戦いを回顧する。

 誰かが叫ぶ声。

 両断される敵。

 呼吸困難。

 薄れゆく意識の中で、黒い打裂羽織の剣士がいた。

 澄香は思い出す。

 仇を討てと激を飛ばした少年を。

 ……あれは、隼人だった。

 信じられなかった。

 仮に、この世でただ一人、人が殺せるなら澄香は迷わず隼人を選ぶ。それ程までに憎い存在だ。

 しかし、隼人は澄香を介抱し、窮地きゅうちから命を救ったのだ。

 澄香は、唇を噛む。

 心が揺れていた。

 そんな澄香を見て、志遠は言った。

「例え敵でも隼人は君に、敬意を示しているんだよ」

 志遠の声には、慈しみがあった。

「敬意?」

 澄香は訊き返すが、分からない。

「君との果し合いの時を覚えているかい。隼人が口に紅を引き、香水を首に塗ったのを」

 志遠に言われて澄香は思い出す。

 隼人は男であるにも関わらず女のように化粧をした。

 澄香には、それが理解できなかった。女である自分への侮辱だと思った。その時の気持が、澄香の表情に出る。

 そんな澄香を見て、志遠は諭すかのように言う。

「風花さん。武士の血筋なら心得ておきなさい木村きむら重成しげなりを」

 志遠の言葉に、澄香はハッとする。

 その言葉には、重みがあった。

 澄香は、その意味をすぐに察した。


 【木村重成】

 安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将。豊臣氏の家臣。

 大阪冬の陣では、負傷した味方の武将を命を顧みず助けたという話が伝わり、敵からも「智・仁・勇の三徳を兼ね備えている」と称された。

 重成は8000の兵を率いて八尾方面へ軍勢を進め、大阪めざして行軍する幕府軍を奇襲した。

 当初は優位に攻め込むが、やがて兵力に勝る敵勢によって、重成の部隊は包囲殲滅させられる。

 乱戦のなかで重成も討死し、その首が討たれた。

 武将は獲った首級が手柄の証となる。それを大将に確認してもらう為に、首実検が行われる。

 首級を眺めていた徳川家康は、重成の首級に足を止めた。

「今の世にもこのような武将がいたのか……」

 家康は、見惚れるように重成の首級を凝視した。

 重成は、合戦前の食事断ちをしただけではない。

 もしも首を討たれた場合に備えて出陣前に髪をよく洗い、兜の中に香を焚き込めていた。その為、死臭漂う首実検の場で、重成の首級だけは微かに香が漂っていた。

 敵将に首級を見られた時、見苦しくないよう細心の注意を払っていたのだ。

 また、重成の兜の緒は意図的に解けないように結んであった。

 二度と自分では脱がない。つまり死ぬまで戦うという意思表示だ。

「昔の武将は、みなこのように配慮をしたものだが、いまの時代では、珍しい。それにしても美しい首じゃ」

 家康は、そう言って褒め称え、最後は感極まって涙ぐんだと言われている。

 死を覚悟した上で準備を整えて、首級となって家康と対面した重成。敗軍の将でありながら、勝者の心を感動させて、いつまでも消えない記憶を刻み込んだ。

 これによって、木村重成の散り際の美学は、後世まで語り継がれてゆくことになる。


 澄香は震えていた。

 怖さとか寒さという意味ではない。

 澄香は、自分の無知を痛感していた。

 そして、志遠が言おうとしていることも分かった。

「……そうでした。

『写し紅粉を懐中したるがよし。自然の時に、酔覚か寝起などは顔の色悪しきことあり。かようの時、紅粉を出し、引きたるがよきなりと』

 『葉隠』の一説です。武士は化粧用の頬紅を懐に入れて持ち歩きなさい。武士の身だしなみとして化粧をすることを説いてあります。

 戦国時代では武士の化粧は、たしなみで頬紅・手鏡・香を持ち歩くのは当たり前だったと。

 化粧をしていないものは身分の低い者とみなされてしまうために、たとえ死しても卑しき身分の者と思われたくないと、名誉と品位を保つために化粧は日常的なことだったと聞いています」

 澄香は父から聞いていたことを口にする。

 その声には熱が入っていた。

 澄香にとって、この逸話は誇りであり、同時に憧れでもあった。

 志遠は、この話を澄香に聞かせたかった。

 それは、隼人の覚悟と決意が詰まっていたからだ。

「死してなお桜色。隼人は、君に首を討たれた時、唇が青紫になり死臭を漂わせたくないから化粧をしたんだ。見苦しくないようにね」

 志遠の言葉に、澄香は目を閉じた。

 そして、改めて隼人の顔を思い浮かべる。

 澄香は、胸が締め付けられる思いがした。武士の血筋として、隼人が、どれだけ高潔こうけつな男のなのかを思い知った。

 だが、分からないこともあった。

 なぜ、敵でありながら、そこまで敬意を示されるのかが。

 澄香は、隼人を最初は、ただの卑劣な奴だと思っていた。

 次に思ったのは、化け物のような剣士。

 今は、敬意を示すべき男のになっていた。

 分からなくなる。

 隼人という人間が。

 志遠、瑠奈は二人共、隼人と親交のある人達だが、優しさと慈しみのある人間だ。

 隼人の20人を斬る姿を思い浮かべる。人間を野菜のように切り刻む光景が脳裏に浮かぶ。

 そして、隼人は自分の両親を斬った男でもある。

 それにも関わらず、その周囲に居る人達は、皆、優しく温かい。

 澄香には、理解できなかった。

 隼人という人間が。

「失礼なことを言いますが、どうして霧生さんのような方が、隼人と交流があるのですか?」

 澄香は訊ねる。

 意外な質問に志遠は一瞬戸惑ったが、すぐに答えた。

 志遠には迷いがなかった。

「彼のことが好きだから。……などと言うと、誤解を生みそうだね。正直に言うと、僕は隼人のことを人として尊敬している」

 志遠の言葉は、嘘偽りのないものだった。

 志遠は、隼人がどんな人間かを知っている。

 隼人は、剣士というよりも人斬りというべき存在だ。剣術を殺しの技として使っている。

 しかし、一方で人間らしい心を持っている。

 幕末。

 新撰組一番隊組長・沖田総司は、新選組最強と呼ばれていた。

 一方では、総司の仕事は「暗殺」という汚れ仕事でもあった。それは外部ではなく内部に対する暗殺だ。

 同じ浪士組の殿内義雄を暗殺。

 芹沢鴨・平山五郎を内部抗争で暗殺。

 新撰組と敵対していた阿部十郎は、総司を政治的な信念のない「人殺し」といっている。

 確かに総司は新撰組に所属していたのは、世のため人のためという理想で入ったというよりは、敬愛する近藤勇に対する忠義で入隊し暗殺業をしていた部分はあったのかも知れない。

 だが、一方で総司は子供好きで、近所の子供達と壬生寺で遊んでいたという。

 志遠は、隼人の生い立ちや過去について知っていることは話さなかった。

 それを澄香に伝えることで、澄香がどう反応するか予想できたからだ。

 澄香が隼人のことを知りたがることは分かっていた。

 だが、それは隼人が望んでいないことだ。

「尊敬……って。霧生さんのような方がですか」

 澄香は驚く。

 最古の剣術流派・念流道場の師範代にして、獣医と聞いているが医術も持ち合わせている。

 見た目も麗しく、人格者でもある志遠が、尊敬しているのが、隼人……。

 それは、彼女の想像を超えた答えだった。

 志遠は、静かにうなずく。

 その目は真剣そのものだ。

 澄香の目にも、志遠が本気で言っていることが分かった。

「どうして、ですか?」

 澄香の問に、志遠は少し目を伏せて答える。

「彼こそが、完璧な心の持ち主だから」

 志遠の言葉に、澄香は理解ができなかった。

 【完璧】

 一つも欠点がなく、完全なこと。完全無欠。

 【心】

 体に対し知識・感情・意志などの精神的な働きのもとになると見られているもの。また、その働き。

 その2つを一つにすれば、志遠の言う完璧な心になるが、その意味は分からない。

「完璧な心って、何ですか?」

 志遠は、その問いに答える前に、ある質問をした。

「風花さんは人を好きになったことはあるかい? 例えば、友達とか。家族とか」

 澄香は考える。

 そして答えた。

 その瞳は真っ直ぐで、強い意志があった。

「はい」

 その言葉は、凛とした声だった。志遠は、その澄香の声音から彼女が本当に、そう思っていることが分かる気がした。

「でも、その理由を聞いても僕は、たぶん好きにはならないよ」

 志遠の言葉を聞いて、澄香は分かったような。それでいて分からない。複雑な気持ちになる。

「……私は隼人が憎い。両親を斬ったアイツが。なのに、なぜ奴は あんな風に私に接してくるのですか?」

 その言葉は、澄香の心の叫びだった。

 志遠は、その言葉を受け止める。その目には、悲しみと憐れみが宿っていた。少し間を置いて優しい口調で言う。

「恩義には恩義で応えるべきだと言っていたよ」

「恩義?」

 澄香は首を傾げる。

 次の声には戸惑いがあった。

「……実は、私は隼人と勝負をする為に、一度は彼のクラスメイトを人質に取ったことがあるんです」

 澄香の言葉に、志遠は驚かない。それは以前、牛丼屋で聞いていたことだからだ。

 だが、澄香は自身に義が無くなることから、志遠に語らなかった事実だ。自分を卑怯だと思った。

「傷つけてはいません。私と果し合いをしている間だけ、知人に連れ出してもらっていただけですが、隼人にしてみれば命の危機を感じていたことでしょう。

 ですから、私は恩義をかけられるようなことはしていないんです」

 戸惑いながら、澄香は言う。

「なら直接聞いてみることです。その方が、風花さんも気持ちの整理がつくでしょう」

 志遠の提案に、澄香は頷いていた。

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