執行猶予の3年

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第1話

主文、被告人を懲役2年執行猶予の3年に処する。裁判官がそう言ってる中俺は反省した素振りを見せ裁判官の目を見ていた。

やっと留置所から出れる。考えているのはただそれだけ。

話を遡ると3ヶ月前になる。

適当に道を歩いていたら3人組の男グループがきた。イライラしていた俺はそいつらをぶん殴って3人合わせて4万円恐喝して逮捕された。元々素行が悪かった俺も逮捕は初めてだ。正直もう留置所は行きたくねぇ。

この3年間だけは絶対に悪さしねぇって決めた。


俺の名前はあきと。25歳の無職だ。中学入学早々親にと一緒に呼び出されたり、人を傷つけたりたくさんした。

そんな俺にも友達はいる。数は少ないが…


裁判所から家に着いた俺は最初に求人欄を見た

「未経験 ブランク」と検索。適当に何個か応募してその後はゲームして飯食ってタバコ吸って寝た。どうしようもないダメ人間と自分でも自覚している。彼女なんてここ3年はいない。

俺、結婚できんのかな…

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