3話 テルミさんは熱をコントロールできるようで

 テルミさん?  なんか凄く別人になっておられる。


 あれから1週間ほどしかたってないのに体系が別人だ。


 眼鏡をしておられるが凄く可愛い。


「熱コントロールをして痩せました」


「そうなの凄いじゃん」


「身体能力も上がるよ」


「テレポーテーションのほうが凄いよ」


 テルミさんの能力は身体能力上昇と熱コントールだ。


 自身の体温を上げて運動能力を上昇させることができる。


 しかも火球のような熱エネルギーの弾を発射できるとか。


「こんな風におりゃぁ……」


「すっごい!?」


「すげえ」


「ふーん」


 何故か莉生君だけ少しだけ驚く感じ。


 まあ自分のほうが凄いからだろうな。


 そして熱エネルギーを喰らうとダメージどころか体がポカポカになるとか。


 一応安全な熱エネルギー弾と攻撃的な熱エネルギー弾と替え打ちができるらしい。


 喰らうと確かにポカポカだしかも攻撃力が上がる感じだ。


 なんだろうファンタジーこんにちはって感じだ。


 テルミさんはファンタジーの住人だ。そうに違いない。


 そんな感じで新聞部にまたもや盛り上げられて記事を書かれる始末。


 なお超能力研究部には夢さんを除いて全員能力者だということが知れ渡っている。


 夢さんのテレパシー能力は秘密らしい。


 一応僕と弟とおじい様にしか明かしてないらしい。


 テルミさんの熱コントロールは何かに使えそうだ。


 僕の重さをコントロールするのとは方向性は違えどコントロールと言う点では似ている。


 熱をコントロールするのは何となくわかる。


 テルミさんは意気込んでいる。


 だが二百三十六通りの演算データをもとに僕は推論を立てた。


 熱をコントロールするには天(あま)を司る必要がある。


 テルミさんが天を司るのかは不明だ。


 自分でも何を言っているかは理解してない。



 僕は夜な夜な自分の力をコントロールしている。


 小石を数百キロの重さに増やしてみた。


 すると投げることはできるが地に落ちた瞬間重さが顕著として溢れ出た。


 だが化け物。


 その化け物の姿が現れるようになった。


「鬼?」


「グギャアアアア!!」



「鬼は潰す」


 マスターである僕は鬼の重さを増増にして潰そうとする。

 簡単に潰した。


 鬼は潰れて死んだら黒い粒子となって消滅した。


【モンスター初撃破ボーナス鑑定を獲得】


 なんだこれ? 脳内に声が……


 鑑定だということは物を調べることができる何だろうな?


 すると色々なものの説明を見ることができるようだ。


 石……万物の元。岩石の破片。


 壁……遮る場所。


 だが思いは想いとなるのか。


 僕の能力はまだ発展途上だ。


 能力が増えていくのが快感だった。

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