第3話 アレンの街

 俺は街に向けて歩いている。 

 道は舗装されておらず両脇は草木に覆われ幅は、馬車2台がやっと通れるくらいだ。とりあえず体力確認を含めて街を目指して走るか。


 ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ


 思った以上に走れアスリートのトップスピード並かな。

 そんな思い込みをしていると、あっという間に街の門が見えてきた。

 街というよりは城で、門は2階建てくらいの高さがあり10mくらいはありそうだ。


 入口には門番が2人おり、猛スピードで走ってきた俺に驚いているようだった。


 まずは左右にいる門番のうち左側を

【スキル・鑑定】発動

 名前:ロナ・バルロ

 種族:人族

 年齢:25歳

 性別:男

 職業:剣士

 レベル:18

 HP 100

 MP 50

 筋力  25

 攻撃力 25

 防御力 21

 知力  20

 器用さ 18

 素早さ 19

 運   10

 状態:良好


 そして右側

 名前:ジャン・リック

 種族:人族

 年齢:20歳

 性別:男

 職業:剣士

 レベル:16

 HP 80

 MP 20

 筋力  20

 攻撃力 20

 防御力 16

 知力  18

 器用さ 16

 素早さ 16

 運   11

 状態:良好


(えっ!俺に比べると筋力、攻撃力は同じくらいで防御力、素早さ、運は俺の方が高い。レベル換算で比較すれば俺てレベル18くらいか?)


「こんにちは、街に入りたいのですが、どうすれば良いのでしょうか?」


 左右にいる門番のうち1人が

「身分証を見せて。なければ銅貨5枚(500円)だな」


「身分証はありません、田舎から出てきたので。どうすれば手に入りますか」


「ギルドに登録すれば手に入るさ。無いと出る時はいいが、入る度に銅貨5枚かかるからな」


「俺でも登録できるギルドはありますか?」


「坊主はなにができるんだ。ギルドは冒険者ギルド、商業ギルド、鍛冶ギルド、魔道具ギルド、ポーションなどを扱う薬師ギルドがあるよ」


「特に今はなにも出来ません」


「ま、しょうがないさ。坊主はこれからの年齢だからな。社会に出たときは最初は

誰でも初心者だ。よく考えてから登録すればいいさ」


「はい、そうします。それと田舎から出てきたので教えてほしいのですが」


「おう、なんだい」


「今は何時でしょうか、1日は…」

 と、聞いたところによると時間は2時間おきに大聖堂の鐘が鳴り、さっき10時の鐘が鳴ったところらしい。

 1日は24時間、1ヵ月は30日、1年は360日でとても分かりやすかった。

 そして今は6月だ。


 俺は金貨1枚を渡しおつりは銀貨9枚(9,000円)、銅貨5枚(500円)だった。

 ちなみにお金は

 大金貨=10万

 金貨=1万

 銀貨1,000円

 銅貨100円

 十進法で分かりやすいからいいな。

 それに異世界言語のスキルで会話も、お金の単位は『円』で聞こえるから便利だ。


 そして俺は城門をくぐった。


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