物語を書きながら登場人物から教えられる事 成し遂げる覚悟

 自分で書いてて何なんだけどさ。

 これはおそらく、小説とか書いてる人は大抵経験してると思うんだ。


 夢中になって書いてると、登場人物達が勝手に語り出したり、勝手に動き出す感じ。

 で、作者が彼らから色々と教えられるって話。



 カクヨムに投稿している風羽かざはの作品に『Faith《フェイス》』ってのがあるんだけど、最近また読みたくなってさ。

 で、読んでみたら、改行少ないし、やたらと長いエピソードがあったりして読みにくかった。

 思いを込めて書いた小説なので、ちょっと面倒だろうと思ったけど手直しする事にしたんだ。

 これは自分自身を見つめ直す作業っていう感じで結構ハマっちゃって、一気に終えた。


 この作品の中の会話に出てくる『』ってのがすごくカッコいいって思ったんだ。

 一部抜粋。


 ☆


「お前の覚悟って、リスクに対する覚悟だけだったのか?

 が何なのかもう一度考えろ」っていう史也フミヤの言葉。


 ユイは頸髄損傷で不自由な身体になってしまっていたのだけど、もう一度自転車に乗りたくて、リスクの高い再生手術を行った。

 その手術後、唯が弱って諦めかけている時に史也がかけた言葉だった。


 その後の唯の言葉。

じゃなくて、がやっと出来ました。たぶん‥‥‥」


 ☆


 俺がこれからやろうとしている手術はリスクが高いものじゃない。

 だけど、それなりの覚悟を持って臨みたいって思ってるんだ。


 自分の未来を理想に近づける為に、仕事とか家庭とかを置いて出頭するわけだ。

 普段通りに出来ない事で、色々と迷惑もかけちまう。

 だからそれなりに成果をあげなきゃいけないと思ってる。


 俺の未来の為に先生も全力で臨んでくれるはずだから、俺も全力で臨む。

 こんな膝でもきちんと残して、少しでも良い状態にしようとしてくれてるんだから、俺も俺の膝もしっかりとそれに応えるぜ。


 。史也と唯が教えてくれた事にもしっかりと応えるぜ。


 唯は俺が最初に作った、自分にとって最高のヒーローだ。その生き様に惹かれるんだ。


 苦しい日々があっても、その何十倍も何百倍もの苦しさを乗り越えてきた唯の事を思って頑張ろうと思う。

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