日本衰退国史 平成編

らんた

日本衰退国史 平成編

日本衰退国史 平成編 序章

これは前編が「日本衰退国史 平成編」で後編が「日本民族黄金時代 1958~1991」と言う構成になっているエッセイもしくは評論作品である。前編はいかに素晴らしい国だった日本を根こそぎダメにしたのが平成と言う時代だったのかを記述し、史学者に渡す行為の書で、後編はそんな日本民族が実は世界経済の覇者となった時代があったことを記述したものである。もしわれわれ日本民族が誇りに出来る時代があるのならそれは1958~1991年であろう、と。つまり「恥」→「誇り」の順に記載している。


あれから4年、予想も出来なかった新型コロナウイルスと日本政府のごたごたと逆に原発爆発時の民主党の対応と比較し特に当時の総理大臣「菅直人」が歴史的に再評価されることとなり、それによって平成23年以降が改稿となった。現代史と言うのはこのように改稿、改稿の繰り返しである。さすが世界最速の衰退国である我が国は期待を裏切らない。


日本と言うのは1億2800万人の人口が100年後には3000万人になるなど実に9000万人もの人間をジェノサイドしたと後世から罵られ世界で3番目に豊かった国を2023年に発展途上国に落としたと後世からなじられるのは確実である。ジェノサイドには2種類あって1つ目はあからさまに軍隊が大量殺戮を行うもの、もう一つは家庭の再生産能力を奪って未来の命を奪うサイレントジェノサイドの2種類がある。日本人はサイレントジェノサイドを9000万人単位で行ったことである。こんな国、世界広しと言えでも2022年現在において日本ただ1国だけである。普通の国は少子化であっても移民させ外の血を入れる物なのである。しかし日本人だけなぜかそういう事も出来ない『コミュ障』の民族なのである。つまり世界史的にも存在そのものが既に不祥事の国、それが平成の日本だったということになる。


貴方も私も後世(約100年後)の日本人から「よくもこんな時代に、よくもこんな国にしてくれやがったな」と呪詛の言葉を掛けられ、侮辱され、冷笑され、嘲笑される。それはもう間違いない。そういう歴史をもう31年も歩んでしまった。「バブル崩壊」とは1991年3月認定である。もう失われた31年は確定しおそらくこの国は失われた40年になるのであろう。この国はたぶん何も変われない。なにせ原爆が2発落とされてからようやく無条件降伏したぐらいの民族である。日本人が過ちに気が付く時と言うのはもう既に手遅れなのである。


この歴史書は2022(令和4)年末に書かれたものである。きっとまた新しい公文書の発見、歴史家による再評価によって歴史書の文字の中身が分かっていくのだろう。これは現代史の宿命である。記述が違うというのを覚悟して書いている。もし違っていたらそれは現代史の新しい発見がなされたからである。御容赦いただきたい。


さて、恥ずかしい事に筆者は史学ではなく社会学である。社会学と言うのは史学者に現代だったものを過去に替わったものから譲渡するのが義務と考える。現代と言う時の分析が社会学、歴史の分析が史学のプロである。ということはいつから過去になったんだという線引きも必要でそれは1991年と考える。つまりこれは現代史という社会学ならではの視点から書かれた歴史書であることに留意してほしい。

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