第2話

「うゎ眩し、ヘレナちゃん 大丈夫? なにの光?」

 くらんだ目をすぼめて視力を回復しているとパタパタというスリッパの音がした。

「ヘレナちゃん おかえりー。

 鏡さんも いらっしゃーい

 それとヘレナちゃんが大変お世話になって、本当にありがとうございます。」

「アマテラス様 ただいまです!」

 やっと見えるようになった目で声の方を向くと、古代日本の服を現代風にアレンジしたような服にエプロンを付けた黒髪の神々しい女の人がいた。

「あっ、はじめまして とつぜんお邪魔してしまい、すみません。

 今僕はどうやってここに?アマテラス様?それと、なぜ僕の名前を??」

 色々と聞きたい事はあるけど、考えがまとまらない。

「鏡圭一さん 貴方のことはさっき調べちゃいました。

 玄関で立ち話もなんですから、靴を脱いで上がって、上がって!」

 玄関でつったっていたら、上がるよう言われ ヘレナちゃんにも手を引かれたので靴を脱いで上がらせていただいた。


 木の香りのするすっきりした広めの部屋に移動し、進められれるままに円形の藁?座布団に座る。

 雰囲気にあってるのかあってないのか微妙な大きい座卓があり、奥から出てきた女性が香りのいいお茶を淹れてくれた。

「とゆけちゃん、ありがと

 座って。」

「いえ、私は料理の途中ですので、今は失礼します。」

「あらー残念 じゃ、料理終わったらね。

 

 じゃあっと、どこから話しましょ。

 まず、私は天照大御神です。

 それとここは高天原

 いまは私とヘレナちゃんととゆけちゃんが住んでるおうちね。」

「えー、キャンプしてたらラノベ展開にまきこまれて高天原なう」

 異常事態も一周すると落ち着くもんだ。

 まぁ処理が追い付かないとゆーのもあるかもだけど。

「んー、だいたいそれであってるわね。

 今回は動画サイトを見てたら影響されすぎちゃって、下界でキャンプしてた優しそうなお兄さんを本能的に見つけて直行しちゃったヘレナちゃんにキャンプご飯をごちそうしてくれた鏡さんに感謝を込めてのご招待!」

 にこやかに答える太陽神様。

「ありがとうございます?」


 その後 美味しい夕食をごちそうになり、食後のお茶を堪能していると、

「それでなんだけど、鏡さん。

 おりいって相談があるの、、、

 お姉さんのお願いを聞いて欲しいのだけどいいかしら?」

 なぜか胸元を強調しつつ、ずいっと迫ってくる天照様

「なんでしょう?」

 神様相手にやましい気持ちを起こさぬためにあとずさる俺。

「ヘレナちゃんって私の近縁の子なんだけどー、こんどあなた達の世界でいう異世界の管理神になるための修行で、そこの世界を旅しなくちゃならないの。

 いわゆる幹部候補のための現場研修ってやつ?」

「神様の世界もそういうのあるんですねー。」

「そうなのよー。

 でも、やらなきゃならないの。

 それでね、世間にうといヘレナちゃん一人であちこち旅するなんて無理だからー、鏡さん後見人として一緒に行ってくれないかしら?」




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