第27話過去漂ったまちなみ

人で埋もれた

夕暮れを失い

まるで知らない街に

君がいる

私という町は自然で溢れ

何もない便りを待っていた

それが為に耕されず

静寂な青年が多くいた

青空を眺めれば鳩の営みが

神々しいまでに優しい

私は青年を匿い

君の為に生きていた

公園の噴水が思い出になり

涙が零れた

夕暮れ

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