第4話ある文章


絶望という


孤立した


無人島


泳ぎきったのかもしれない


辿り着いたかな


泳げもしないのに


歩いてきた道


かけっこしてきたのかな


影も薄黒く見える


涙は一しきり


一杯溢れ出す


そこが貴方の無人島


自分で造り出した


一つの世界


空を見上げたなら


星より美しい


自己に辿り着く


現実という踊り場で


階段を駆け上がり


自分を見つけられたかな


私はまだ過去に


聖母マリア様の幻想に抱かれ


今もまだ


懐かしい君達の顔を


忘れまいとしているようで


孤独じゃないんだ


今此処で枯れ木を燃やしても


朗らかな産声だけが聞こえ


貴方の心に届けたい


言葉があるだけなんだ


此処は孤島


けれど孤立してはいない


誰もが記憶の何処かに


私が在るのだから


貴方も在ります

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