最後の方の沙織の独白で涙ぐんでしまいました。「生まれ変わることを夢見て自分自身に付けた名前」というくだり。
だけど結局生まれ変われずに、本当の自分を認められず髪を染めて登校しようとしていたこと。
主人公のソウもまた、誰かに恋する気持ちから逃げて、「もう二度と告白なんてしない、高校生活はモブでいい」と思って逃げていたんですね。
彼の中にある「愛した記憶」とそれを「忘れようとする感情」が具現化して現れるという演出は見事だと思いました。
沙織がなりたい自分として考えた「理想の女の子」であるキラがソウを救ったように、今度はソウが沙織を、ありのままの自分で生きて行けるよう救うのでしょうね。
これから始まる二人のラブコメを予想させて、素敵な終わり方だと思いました!
聡、スグル、マナミ、キラ、沙織と短編ながらキャラ立ちがしっかりされていて読みやすかったです。聖剣で自害といわれると、どうすればいいのか分かりませんが一周して別人が登場するのでしょうか。
子供の頃遊んだ女の子の記憶などが手がかりになるのか、ちょっと謎が残ってしまっている感じはしました。
とはいえアクションもコメディもバランスよく、さくっと読めるポイントは押さえられていて需要がある作品だと思います。おもしろかったです!
作者からの返信
キャラの分析までしていただいてありがとうございます。
短編で登場人物が多い場合は「ああ、よくあるラブコメ主人公の親友キャラね」というような説明不要なキャラが便利なんですよね。
なるほど。一般的な聖剣の定義からするとたしかに変ですね。この作品の場合は「主人公とキラにとって大切なもの」という感じでしょうか。
>>子供の頃遊んだ女の子の記憶などが手がかりになるのか、ちょっと謎が残ってしまっている感じはしました
ああ!やはりここウィークポイントでしたか……。元々は、キラのセリフの中に「人の記憶は外部からの刺激で簡単に変化する」みたいのがあってキラが母親を騙した、みたいな感じになっていたのですが、セリフ削っちゃったんですよね。それなら関連したやりとりを削除して書き直すべきでした。注意力をそがれますものね。考えてみます。
とっても面白かったです!
(*^^*)
私活字読むのが苦手で長い文章が読めないのですが、スピード感があって、次は? どうなる? とワクワクしながら読み進めました。
音人さんの書く女の子は魅力的でかわいい♡ラストもまたいいですね♪ほっこりして、この先も楽しそうな感じが好きです♪