12話 灯火

蝋燭やら火垂るやら、線香花火やら、

ともすれば、消え入りそうな灯りに、

魅了されるのはなぜなの?



そんなのは決まってる

永遠なんてないからさ



あなたとの時間がこんなに

切なくて 、……儚いのも?



似ているようでそれは

ちょっと違うかな


世界のすべてはね

「もの」ではなく

「できごと」で出来ているんだ


君と過ごす「今」という

正確な時間なんてものは

実際あてにならないのさ



故に


愛おしいんだよ



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る