第5話言葉を濁す

妻が発見されたのは、ピアノ教室の前だった


郵便局からピアノ教室は近くですぐについた


救急車はすでに到着し妻の容態を確認していた


妻の車は縁石に乗り上がった状態


まずは、ピアノ教室に向かうと


おう兄ちゃんと


りゅりゅが泣きながら駆けつけてきた


「お母さんが、、、、、」


「ママが、、、、、、、」と


二人は泣きながら抱きついてきた


「死んじゃう!!!!!!」と


動揺している子供達


子供達の話を聞いてみると


「急に、お母さんが泣きながら膝を叩いて、、、、、、、」


「急な衝撃がきて驚いて、お母さんを呼んでも返事しなくて、、、、」


泣きながら教えてくれた


今になって整理しながら


当時の状況を考えてみると


「ピアノ教室でブレーキで停まろうしたが


足が動かなくて叩いても反応しなくて


車の操作がヤバいと思い


ハンドルを切って縁石乗り上げて車を停めて


意識を失くした」


「事故を防止と子供達を守る事をギリギリで


実行した」


母親としての役目を果たして


意識を失ったと思う


子供達の話を聞いた後


救急隊員の人に持病の事を聞かれたので


糖尿病があることを伝えると


「低血糖で意識失ったかもしれない」


妻の容態は


「静かに寝ている」


完全に意識がないことが私にもわかる 


状態だった


妻が救急車で運ばれる少し前に


警察官も到着し


「意識が戻ったら事故の内容を奥さんから 


聞かせてもらいます。」


車の移動と管理も


警察でしてくれることになった


スマホで自宅に連絡し自転車で


不思議そうに現れた


こう兄ちゃん、、、、、、、


自転車が邪魔になるので妻の車に乗せた


次男と三男も事故にあっているので


三人の子供達と一緒に私も救急車に乗って


病院に向かった


子供達の検査はすぐに終わり異常はなかった


しかし、、、、、、、、、


病院の中が慌ただしかった


先生が


「ここでは、処置できない!」


「〇〇病院に連絡して!」


(え、〇〇病院!!!!!!)


知っている病院だったので血の気が


ひくのを感じた


看護師さんが、


「私が、お子さん達を見ているので先生の所


に」と言われて


処置室に向かった


そこには、先生が不在で、、、、、


カルテには、


上には妻の名があり、、、、、、


病名の所に、、、、、、、、、、


「右視床下脳出血」の文字があった


その文字を見た時


「え、?????」となった


私の脳の重い病気は


イビキをして眠るというイメージだったが


妻にはイビキの症状がなく


理解できないでいた


私が呆然としていると


先生が処置して戻ってきて


「奥さんの病名は脳出血、、、、、、、」


言葉を濁す先生


看護師が処置室にきて


「〇〇病院受け入れをダメでした」


先生も予想通りだったのか


「期待してない」


「大きな市の市立病院に連絡して」


すぐに看護師さんから


「受け入れ大丈夫です」の声が聞こえた


そして


先生は簡単に辛そうに


「出血の量も多く移動中に


亡くなるかもしれない」


「覚悟しておいてい下さい」と言われた


丁度、心配してくれた会社の先輩が


病院に来てくれて


事情を説明し先輩の車で郵便局に


戻って荷物をとって


自家用車で病院に戻って子供達を


自宅に帰宅させて


義実家に連絡して子供達をお願いした


こう兄ちゃんに


「弟達を頼む」 


「今、おばあちゃんか?


誰かきてくれるから」


急いで後を託して


私も妻の運ばれる予定の大きな病院に


向かった








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