突き抜けたギャグと豪快なバトルと友情と、そして明らかになるダークな過去

女子高生、小取美夜子(ことりみやこ)は真っ赤な金属のボディに変身し、悪と戦う「めかまじょ」です。

MAGIC・1は敵との戦いや変身シーンから始まるストーリーなのですが、カラリと明るいギャグ中心で、それに続く変身シーンはど迫力で最高です。
その後読み進めていくと、どこか仄暗い何かを感じさせる描写がちょこちょこと挟まれ、それがとても巧みだと思いました。
真っ白な紙の上に、ポトリと黒いインクが落とされてそれがじわじわと広がっていくような、と言うべきでしょうか。
その後、驚くべき過去や衝撃の事実が判明し、ああ、なんて重い話なのだと読み手の情緒をボコボコにしてきます。

テンポのいい一話一話で大変読みやすく、突き抜けたギャグとシリアスと、涙を誘うシーン、そして何より大切な友との友情が層を重ねて重厚なストーリーを作り出しています。

おすすめの一作になります。

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