第3話 修学旅行

これは、僕の実体験を基にしたお話。


学校の修学旅行。それは生徒たちにとってとても楽しいものだと思います。

だけれど僕の通っていた学校では楽しいということでは済まされない事が幾つも起きます。

その中でも僕の印象にとても残っている出来事をお話ししましょう。


僕の通っていた学校では3年と4年でペアを組み林間学校へ出かけます。

3泊4日の旅行はとても楽しいものだったと記憶しています。


ですが、やはり怪というものはどこにでも現れるというもの

僕たちが宿泊する学校の別荘にも怪奇現象が起きました。


残念ながらこの林間学校での怪奇現象は珍しくありません、それこそポルターガイストのようなはっきりとしたものではありませんが、扉の血の手形がはっきりと浮かび上がったり、夜中に起きていると部屋にある窓から髪の長い女の人がのぞいてきたりと不確かな噂ですが確かに生徒たちの中で受け継がれているものでした。


僕は現地についてからこのうわさを聞いたのですが、行く前から知っている子もいて、結構怖がっていました。


結果的に僕たちが宿泊した時も怪奇現象は起きてしまいました。

まず、男子のへやに血の手形がついた。

結構赤黒かったです。

そして、無人なはずの隣の部屋からコンコンとノックが聞こえた。

そして、最後は僕が体験したものです。


初日の夜、いつもと違う環境であることと楽しさから来た興奮でなかなか寝付けずにいました、その日は雨で外には木から落ちたであろう枝がたくさん落ちていました。なかなか寝付けずにぼうっとしていた時ふと耳にポキ、ポキと音がしてきました。

最初は管理人さんが外を見回っているのかと思いましたが、それも違う。

だって聞こえるはずがないんです、いくら静かであろうと僕たちの部屋は二階にあったんですから…。


そのことに気づいて僕は目を開けてはいけないと思いじっと目を閉じていました。

すると、何かがポキ、ポキと音を立てて部屋に入ってきました。

僕の布団の近くに来ると立ち止まりガサゴソと音がします。

僕は恐怖で気絶するようにそのまま眠りについてしまいました。


後から聞いた話ですかその別荘がある場所は昔、戦地だった場所のようです。

だから毎年怪奇現象が起こるのでしょうか?

霊感が強い先生は言っていました。


「あそこは嫌な感じがする、寒い」


もしかしたら、未だに辺りを彷徨っている兵士の人がいるのかもしれませんね?


あとがき


冒頭でも書いた通りこの話は僕が実際に修学旅行で体験した話をもとに書いています。

どこからが本物でどこまでが作り話でしょうか?

ちなみに、昔戦地だったというのは本当らしいです。

毎年、先生方のほうでも体調不良になる方がいらっしゃるとか…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る