第五十四話 「цель(標的)」

「Хотя он ничем не


 отличается от других


 104 объектов,

(別に、他の104の施設と


 変わらねえ様だが...っ)」


"ヒュウウウウウウウウウ―――――ッ"


「(・・・・)」


先程、並んだ石の周りにいくつかある建物の内、


右側の建物へと入ったレベデワ達は、


その建物の中に特にツベフォフに繋がる様な


手掛かりを見つける事はできず、再び


建物から外に出て、周りの様子を覗う...


「Есть также несколько


 других зданий!?

(他にも、いくつか建物が―――― !?ッ)」


「Да. я знаю но,


 более того

(ええ、分かってるけど.... それより...)」


「Ребедева!

(レベデワ....ッ)」


"ビュオオオオオオオオオオ―――――!


「Ага слушаю обязательно


 найду Цвефова,

(ええ、聞いてるわ.... 


 ツベフォフは必ず見つけるわ...)」


"ガサッ!!"


「!?」


「не разговаривай!

(....喋るなっ)」


「!?」


「Ах, Антон!?

(あ、アントン――――!?)」


レベデワが口を開こうとすると、アントンが


突然レベデワを抑えつけレベデワの体を


羽交(はが)い絞めにする


「Ч-что?!?

(な、何――――っ!?


「Это там,

(向こうだ....っ)」


「・・・・!」


"ビュオオオオオオオオオオ―――――ッ


「Ц!?

(―――――ッ)」


顔を手で押さえられた状態で


レベデワが目を大きく見開きながら


アントンの視線の先へ顔を向けると、


そこには先程自分達が最初に見た


並んだいくつかの石....


「это впереди,

(・・・その先だっ)」


「П,привет, Антон

(お、おい、アントン・・・)」


「Горб,

(コブ....っ)」


"ビュオオオオオオオオオオッ―――――!


「?? Ц!!

(・・・? . . . . .っッ、!!)」


「ザシャッ ザシャッ ザシャッ」


そしてその石の先、視界の悪い


雪で覆われた場所に目を向けると


そこには


「――――Эймо~~~


 ....правильно-----


 ――если вам не


 все равно

(――――エイモ~~~


 ....だろう―――――


 ――――気だと....)」


「~―――Мистер Фофф,

(~―――フォフ氏―――)」


「Цу, цубехоф!?

(つ、ツベフォフッ!?)」


「・・・・」


「ザシャッ ザシャッ ザシャッ」


「Цувефов,!

(つ、ツベフォフ――――!)」

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