第十二話 「земляные работы(掘削)」

"ヒュオオオオオオオオオウウウウウウ....


「снег,холодно

(...雪...冷たい...)」


"ザシャッ!"


「Ой-ой что случилось!?

(おいおい、どうしたってんだ!?)」


「потому что все


 в порядке.

(・・・いいから。)」


「??」


「(Снег и шестиугольник)

(雪、そして、六角形――――!)」


「Ой-ой просто подойди к


 этой скале,Это


 что-нибудь значит!?

(おいおい、まーたこの岩の前に来て....


 何か意味があるのかっ!?)」


「・・・・!」


"ガキッ!!"


「О.Ой!

(オ。オイッ―――!)」


閉ざされた世界、あの、三人の被疑者が


消えた岩肌の前――――


"ガッ!、ガッ!、ガッ、!ガッッ!!"


「Что делаешь!

(な、何をっ・・・!)」


「Форма этого узора!

(あの"模様"の形は――――!)」


「Что делаешь!?

(な、何やってんだ!?)」


「・・・・!」


突然、岩肌の前に立ちスコップを取り出すと、


レベデワは狂った様に目の前にある


岩に向かって手にしたスコップを打ちつける!


――――ガッ!、ガッ!、ガッ!、ガッッ!!


「О, привет

(お、おい―――)」


「・・・・!」


"ガシャッ!、ガシャッ、! 


ガシャッ、! ガシャッ!、"


「Что, что, о, ты

(な、なんだ、お、オメェ)」


「Может быть ты


 собираешься


 использовать эту


 лопату чтобы открыть


 дыру до самого конца?

(もしかしてそのスコップで、この裏の先まで


 穴を開けるつもりなのかっ!?)」


「・・・・!」


この岩肌の前に呼び出された、


アントン、ジュチ、そしてザファーの三人は


レベデワがスコップを取り出し、


岩肌に打ち付けているのを見て


捜査が進まない苛(いら)立ちから、レベデワが


この先にある扉に対してスコップで


穴を開けようとしているのかと思い、


飽きれた様子でそれを見ている


「ザッ ザッ ザッ ザッ、!」


「О, эй! Ты сколько бы


 дверь за ней не


 открывалась лопатой


 не откроешь!

(お、おい...!


 オメエ、いくらその先の扉が開かないっつっても


 それをスコップで開けようなんて....!)」


「Удивительно но это


 может сработать. В


 конце концов


 совок - это металл.

(・・・意外といけるかも知れない。


 スコップは、何しろ"金属"だ。)」


「・・・・!」


"ガキッ!!"


「а,

(あ、・・・)」


「Что это железо или что

(な、何だ、鉄か何かか?)」


「в раздумьях,

(やっぱり――――....


"カランッ!"


皮肉めいた口調で薄笑いを浮かべていたジュチ、


そしてアントンが突然金属と金属が


ぶつかり合う音がした事に、思わず真顔になる


「этот парень!

(・・・そいつは...!)」


「"Шаблон"

("パターン"よ)」


「шаблон,

(パターン....)」


"ザッ ザッ ザッ ザッ"


「・・・・」


自分がスコップを打ち付けて露わになった


金属壁に向かって手を当てると、レベデワは


その周りに残っている土壁を


手で除き始める――――


「Па, шаблон,

(ぱ、パターンって....)」


「Разве это не то через


 что прошел Зафар с


 устройством?

(・・・ザファーが装置で透過した物だろう?)」


「да――――,

(そう、―――――...)」


"サッ サッ サッ"


金属壁の周りに張り付く様に


固まっていた土を手で避けると、そこには


ザファーが以前赤外線で透過した不思議な


六角型の形をした"パターン"が


施されているのが見える....


「Что это за парень?

(そいつが、何だってんだよ?)」


「Действительно узор


 нарисованный на


 металлической стене


 похоже совпадает с


 тем что видит Зафар.

(確かに、その金属壁の上に描かれたパターンは


 ザファーが透過した物と一致する様だが...)」


「・・・・」


"ザッ ザッ ザッ ザッ――――、


「О, привет,

(お、おい・・・)」


「Куда ты идешь?

(ど、どこに行くんだ?)」


自分がスコップをあてていた金属壁の前から


背を向けると、自分に集まっている


三人の視線を無視して、レベデワは岩肌の前を離れ


吊り橋の方へと向かって歩いて行く―――――


ザッ!


「Этот узор сделан из


 сибирского снега.


 Сибирские снежинки.

(このパターンは、シベリアの雪....


 シベリアの、"雪の結晶"よ)」


「Кристалл снега?

(雪の結晶・・・?)」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る