第7話 少しだけ変わった(?)日常②

 ちょうど今行われている、カクヨム第8回小説コンテストに応募することにしました!

 はなから一位とか、大賞を狙っているわけではありません。自分の実力を、実際に確かめてもらいたいのです。

 普段のランキングよりも、コンテストで表されるランキングの方が、多くの人の目に止まり、より正確な自分のレベルを知れるからです。

 フォローしてくださっている、読者の皆様には、引き続き本作品を楽しんでもらうと共に、コンテストの応援を、よろしくお願いします‼️

 私の投稿時刻が三時辺りなのは、勉強ではなく、サッカーワールドカップを観ているからです。因みに、今はブラジルとクロアチアが延長戦です。

 それでは、本編の続きをお読みください❗️(前回より少し短いですが)


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「今度の日曜、デートしない?」


 俺は、“恋人”である春川に、そう問いかけた。

 それに対して春川は、


「えっ?」


と言って、固まった。

 そりゃそうだよな、俺もこうすることになるとは思わなかったもん。


 遡ること数分前───



「拓人、お前──」


「何だ?」


「春川さんと付き合ってるんだろ?」


「一応、な」


「なら──」


「なら?」


「次の土日のどちらかでいい、デートしてこいよ」


「はい?」


 何て言いました?


「デートしてこいよ」


そう言って、親指を立ててきた。それに、イケメンな上に無駄に良い笑顔だから、余計ムカつく。


「何でだよ」


「お前ら、付き合ってるんだから、デートの一つや二つくらいしてきた方がいいぞ。そうしないと、周りもお前らのことを認めないだろうし、お前が何かされたとして、美久ちゃんが不安になってしまうだろ。それは避けたいだろ」


「それは、まあ……な」


 美久に余計な精神的なストレスを与えたくはない。


「だろ?」


「そうだな、一応“恋人”だしな」


 俺は席を立ち、教室の後ろの方で話している春川と瀬川の所へ向かった。

 しかし、何だか瀬川が、以前より覇気がないというか、カースト上位の女子らしくないというか、びくびくしている。

 そして、ある方向を向いた瞬間、その様子はより酷くなった。その方向とは、俺の後方だ。つまり、


「お前何かしたのか?」


「いや、何も。少し叱ってあげただけなんだけどね。“俺は”そこまでしてないよ」


“俺は”かよ。また祖父の力を使ったな?


 遥輝の両親はいたって普通だ。しかし、父方の祖父が剣道の道場主兼師範である。(しかも強面の)

 今は、孫にデレデレのお祖父ちゃんだが。その弟子が同じく“恐いお兄さん”方で、よくヤクザに間違われる。スキンヘッドの人なんか、3日連続で職務質問をされたと嘆いていた。

 演技派の奴を使って、たまにいじめなどを行っていた奴をこらしめているらしい。

 PTAに通報されないといいが。


「何を叱ったんだ?」


「ちょっと言えないな~」


 恐ろしい奴である。

 改めて、春川と瀬川の方に向かい、話し掛ける。


「なあ」


「ん?何?」


「こ──」


「ちょっとね、拓人が春川さんに話があるんだって!」


 今話そうとしてたんだが。


「あ、ああ。あのさ、今度の日曜、デートしない?」


「えっ?」


「一応、俺たち付き合ってるしさ、そうしたことも必要なんじゃないかなって」


「ああ、そういうこと。ごめ──ん?」


「どうかしたか?」


「いや、なんでもないよ。分かった。じゃあ、待ち合わせ場所は何処にする?」


「中央駅北口前で良いか?あ、午前のな」


「分かった」


 何とか約束を取り付けることに成功した。

 朝の会話はそれで終わり、俺たちは別々にそれぞれの席へと戻っていった。





────放課後────


 しかし、最初のデートって何処に行くべきかまるで見当がつかない。ここは、


「遥輝、最初のデートって何処にいけば良い?」


「知らね。だってお前と一緒で付き合ったこと無えもん」


 役に立たない奴である。


「そういえば俺たち今日はバイトのシフトだろ?」


「そうだ」


「じゃあ急いで、店へ行くか」





「はあ………」


 ホント、嫌になる。


そう心の中で呟きながらため息をついた私の頭には、今朝の“恋人”の発言である。


『一応、俺たち付き合ってるしさ、そうしたことも必要なんじゃないかなって』


 ウソの告白で始まった関係だが、桜庭拓人という男子は女子にまるで興味なさそうで、そこまで嫌いにはなっていなかったのだが───


「やっぱり、身体目的なのかな?」


 そういう疑念が消えない。

 私の血縁上、父親にあたる男がそうだったから、そういうことに関しては敏感な私だ。だから、その言葉を言われた時も、


「ごめん、やっぱり付き合えない」


っていうふうに、断るつもりだったのだが、制服の袖を強く引かれ、後ろを見れば、また佳歩が怯えた表情で首を横に大きくブンブンと振っていた。断らないで!、という意味なのだろう。


 はあ


内心、ため息をつきながらも、


 まあ、一回だけなら


という気持ちで約束した。

 モヤモヤとしたこの気持ちをスッキリさせるためにも、受験勉強で、ここ最近行ってなかった行きつけのカフェへ向かった。

 佳歩も誘ったのだが、即却下されてしまった。


カランッ


「いらっしゃいませ~」


聞き慣れない声である。従業員の一部が変わったのだろうか?


──でも何かこの声、聞いたことある声だな──


声のした方を振り向くと、そこには、店の制服を着て、他の客に飲み物を出しているウェイター姿の“恋人”の姿が。


「「え~~~」」


今度は違う奴とハモった。




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 どうでしたか?拓人くんのバイト先と陽菜さんの行きつけの場所は同じカフェでした❗️

 私は、基本的に、面倒臭がりなので、即興で、各エピソードを文法や誤字脱字に気を付けながら、執筆しています。

 そろそろ、デート回ですね!その前にもう一つ、カフェでの話を入れようかなと、考えています。

 それでは、引き続き、本作品のレビュー、応援(コメント有りならもっとグー❕)をよろしくお願いします‼️


        そんなバナナ より

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