第8話 エッチなことをしたくなったら、いつでも私たちに声をかけてね

 あれから、2人がこの屋敷に住むことが決まり、再度、買い出しへと出かけた。


 買い物が終わり、屋敷に戻る。


「お、もう晩ご飯の時間だな。3人とも少し待っててくれ。俺が今から晩ご飯を……」


「待ってください、ご主人様!」


 俺がキッチンへと向かっているところをリリィに止められる。


「どうした?」


「あ、あの……わ、私がご主人様に料理を振る舞います!」


「えっ!」


「わ、私、よくお母様の手伝いをしてたので、家事は得意です。ダ、ダメでしょうか?」


 リリィが上目遣いで聞いてくる。


「ダ、ダメじゃないぞ。なら、リリィにお願いしようかな」


「ホントですか!腕によりをかけて振る舞いますので、少しの間お待ちください!」


 そう言って、リリィは上機嫌でキッチンへと向かう。




 しばらく待っていると、リリィの料理が完成した。


 とても良い匂いがして、食欲をそそられる。


「なぁ、リリィ」


「はい!なんでしょうか!?」


「なんで俺の分しか料理がないんだ?」


 リリィの料理はとても美味しそうだが、何故か俺の分しか用意されてない。


「それはもちろん、ご主人様に食べていただきたいので!」


「違う!何故、リリィたちの分が用意されてないんだ!?」


「え、えーっと、それは私たちは居候の身ですので……」


 俺の想像通りの答えが返ってくる。


「はぁ。いいか、リリィ、それにミュアもよく聞いて。居候というのは合ってるかもしれない。だからといって、俺は2人から特別扱いをされたくない。ご飯は4人全員で食べる。これはこの屋敷のルールね」


「ご、ご主人様がそう仰るのなら……」


「ウチもご主人が言うなら……」


「じゃあ、みんなでリリィたちの分を作るよ!」


 こうして、俺たちはみんなのご飯を協力して作り、4人で晩ご飯を食べた。




(ふぅ、今日は怒涛の一日だったな)


 俺がこの世界に転生し、ルビアと出会い、その後はリリィたち双子と出会う。


 俺は今日一日を振り返りながら、無駄にデカいベッドで眠りにつこうとすると…


「入るわよ」


 ルビアの声が外から聞こえたため、上半身を起こしてドアを見ると…


「あ、あの……お、お邪魔します」


「し、失礼します」


 ルビアとリリィ、ミュアがいた。


 露出の多い服で。


「ど、どうした?何か用事でもあるのか?」


「い、いえ!わ、私たちはご主人様にいろいろなものをいただきましたが、返せるものがありません。な、なので……エ、エッチなことでお返ようかと……」


「ウ、ウチらはまだ体は小さいし、胸も大きくないですが、ご主人を満足させてみせます!」


「私も返すものがないから体で返しに来たわ」


「えぇぇぇ!!!!」


(ルビアの「夜は楽しみにしててね」ってやっぱりコッチの意味だったんだ!)


 俺が驚いていると、3人は無駄にデカいに入り込んでくる。


 そして…


「ねぇ、レオくん。私のおっぱい、好きにしていいのよ?」


 ルビアが俺の正面から抱きつき、胸を押し付けながら、耳元で囁く。


 左右からは…


「ご、ご主人様……小さいですけど……わ、私の胸も好きにしてください」


「ウ、ウチの体はご主人のものですので、好きに使ってください」


 2人からもそう囁かれる。


(マ、マズイ!3人からすごく良い匂いがしてクラクラしそう!しかも、柔らかい!)


 体の正面にはルビアの巨乳が、左右の腕からは小さいながらも柔らかい胸の感触を感じる。


「何をボーッとしてるのかしら?」


 ルビアはそう言って、リリィたちに抱きつかれている俺の両手を無理やり自分の巨乳に移動させる。


「んっ、そ、そうよ。ど、どうかしら?大きなおっぱいなんて戦闘の時に邪魔になるだけと思ってたけど、レオくんが喜んでくれるなら、大きく育ったおっぱいを褒めたいと思うわ」


(うおぉぉ!!柔らかい!ずっと触っていたいくらいだ!)


「ご、ご主人様。私たちの胸も味わってください」


 そう言って、さらに俺の腕に胸を押しつける。


 リリィの言葉を聞いたミュアも、リリィと同じように押しつける。


「な、なかなか恥ずかしいですが、いかがでしょうか?」


「ウ、ウチも恥ずかしいけど、どうかな?ご主人?」


 2人は顔を真っ赤にしながら、上目遣いで聞いてくる。


(お、俺が3人を押し倒したら……)


「や、やっぱりダメだ!」


 俺はルビアの胸から手を放す。


 突然叫んだ俺に、3人が驚く。


「こんなことしなくていいんだよ!俺は体で返してもらうために3人をここに泊めてるわけじゃないから!もっと自分を大切にしないと!そういったことは、本当に好きな人としないとダメだ!」


 俺は3人に自分の考えを伝える。


「あら、じゃあ、私たちが本気でレオくんのことを好きになった時は、エッチなことをしてくれるの?」


「あ、いや、そ、そういうことをするとなると、俺にも責任ってものが生じて……」


「まだ、私たちとは一線を越えられるほど、責任を持てないということかしら?」


「ま、まぁ。俺は3人を居候させてる身。いずれ3人は俺の下からいなくなると思うからな」


「そんなことはないと思うのだけど……わかったわ。エッチなことをしたくなったら、いつでも私たちに声をかけてね」


「そ、そんなことはないと思うが……」


「と、いうわけでリリィ、ミュア。レオくんから放れて、寝ましょ」


 ルビアの声かけで2人は俺の腕から放れる。


(ふぅ、危なかった。このままだと理性が持たなかった)


 俺が安堵していると、なぜか3人とも俺の布団に潜ってきた。


「な、何してんの!?」


「あら?私たちはレオくんをご奉仕しようとしたのよ?ご奉仕できずに帰れるわけないわ」


「いやいや!そんなことしなくていいから!ここから……」


「ご、ご主人様……わ、私たちはご主人様と一緒に寝たいのです。どうか、お許しください」


「ウチもご主人と一緒に寝たいです!ダメですか?」


 2人から上目遣いでお願いされる。


「うっ、ま、まぁ一緒に寝るだけなら……」


 俺は渋々、3人のお願いを了承した。

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